優先株式の具体的な設計について…

会社の未来を表す際に使う「資金繰表」についてレクチャーします。どの様な会社が、何のために資金繰表を作成するべきなのか、事例も交えながらお話しします。
はい、皆さんこんにちは。
経営カレッジを 始めていきたいと思います。
ガイアックスの上田です。
ガイアックス新卒1年目のアカネです。
ガイアックスでインターンをしている 大学3年生のレオです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、本日は資金繰りについて お話をしていければなと思っています。
資金繰り表とは?
まず資金繰り。 資金繰り表ですね。
資金繰り表って どういうものだと思います?
イメージなんですけれど 現金の動きを把握できる指標ですかね。
そうですね。 アカネさんどうですか?
これまでのレクチャーでも 出てきたと思うんですけれど、確か今後の計画を表すもの だったと思います。
そうですね。 今後の現金の動きですね。
資金が繰れるかどうかですね。
財務諸表との関係性
ちなみに財務諸表との関係性 ってどうだと思います?
まず資金繰り表は 財務諸表なんでしたっけ?
CFですかね。 キャッシュフロー。
CF。はい、キャッシュフロー。 キャッシュフローステートメントとの関係性は?
関係性ですか。
財務諸表は過去から 現在を表すものなので、特に一致はしない。 一致と言うか関係はないと思います。
そうですね。 全く関係ないですね。
キャッシュフローステートメントも 過去の現金の動きをまとめたものなので。
ちなみに キャッシュ・フロー・ステートメントは、営業キャッシュフローと 投資キャッシュフローと、財務キャッシュフローの3点から、現金の出たり入ったりを分析していく、もしくは、見える化する っていうツールなんですね。
一方、資金繰り表はその3点から 分析してもいいですけれど、資金繰り表の究極の目標は 現金が続くかどうかなので、ま、その3点で分析してもいいですけれど あんまり意味もないですね。
もはや結果として現金が続くかどうかだけを チェックしていく、と。
実際の利用シーン
じゃあ、実際に どういう時に必要だと思います?
例えばその会社への投資を決める瞬間に 今後の計画は見ると思います。
なるほど。他はどうですか?
例えば資金不足になる前に銀行から 借入を行う際とかに見ると思います。
そうですね。 お金を貸す方が見るかもしれないですね。
資金が厳しくなってきたら 必要になるかもしれないですね。
例えば会社を買収するとか、資金を貸す時に ま、必要って言えば必要なんだけど、そういった対外的な立場から 使うケースが多いかと言われると、もしかしたら そこまでじゃないかもしれないですね。
本当に資金繰りがすごく厳しい時の 綱渡りの資金を提供する立場からすると、いや、これで本当に綱渡れるんですか? っていう確認のために、資金繰り表を 確認するかもしれませんが、銀行がそんな貸出しはあまりしないので 結果的に使わないかもしれないですね。
あと買収する方も同じ理由で あまりないかもしれないですね。
ま、なくはないでしょうけれど ないかもしれないですね。
皆さんは個人で資金繰り表は 作ったことありますか?
ないです。
私もないですね。
なかなか幸せな大学生活、社会人生活を 送られていらっしゃいますね。
もう資金繰り表なくして 生活できなかったですけれどね、僕20代の頃は。
なんか友人とか 作ってそうな感じしません?
いや、聞いたことはないですね。
もちろん名称は資金繰り表っていう名称を 使ってないと思うんですよ、個人だから。
要はクレジットカードの引き落とし日に、もしくは家賃の引き落とし日に、現金が整うのかどうかっていう事を、1万円単位じゃなくて それこそ100円とか1円単位で、管理を余儀なくされている人 っていません?
いますね、はい。
うん。
それがまさに 資金繰り表なんですよね。
ちょっと改めてですが資金繰り表。 例えばガイアックス今あると思います?
BRFでしたっけ名前?
はい。
あると思います。 見たことがあります。
そうですね、BRFって言うのは まずバジェット・予算があって、リザルト・実績が書いてあって、それに加えてフォアキャストという形で 予想を作っています。
ただ、あれは資金繰り表かと言われると 実は違って、あくまで事業成績をマネージメントする為の PLの未来の予想ですね。
だからあくまでPLなんですよ。
PLの未来版なんですよね。
資金繰り表は ちょっと繰り返しになりますけれど、財務分析で使うようなのが 主眼ではないですよ。
現金が繰れるかどうか。
資金を繰れるかどうかっていう事だけに フォーカスするので、正直、経営分析に使えるかって言ったら あんまり使えないですね。
ガイアックスグループでは バジェット・リザルト・フォアキャストを、常にアップデートしながら 見比べていくっていうのがあるので、BRFという社内用語で 略して呼んでいるんですけれども、資金繰り表ではないという話ですね。
実際ガイアックスでは あると思います?ないと思います?
ガイアックスの会社全体としては 見たことがないですね。
うん、なるほど。
その上で あると思います?ないと思います?
でも、あるとは思います。
それはなぜですか?
そうですね、現金が何年もつか どうかっていうところで、作ってないと 会社として危ないかなと思います。
ま、半分正解なんですけれど 半分ハズレでして、現金があとどれくらい続くかわからないという フェーズにおいては作らないと危ないんですが、明らかに安全な時には わざわざ作らないんですね。
例えば、毎月毎年現金が増えていきます。
こんな会社で資金繰り表って 正直作っても意味ないし、じゃ、資金繰り表作ったからと言って 経営分析に活かせるか言うと、そんなことないので 作らないです。
もしくは今のガイアックスが そうなんですけれども、現金が日頃の減りの水準と比べても 明らかに多すぎるので、そういう意味では 作ってもいいけれど、資金が尽きるのがだいぶ先過ぎて、精度がなさすぎて作っても 意味がないかなっていう感じなんですね。
要は資金的に余裕がない会社が 作るっていう感じですか?
そうです。はい。
例えば、通常の会社 それこそ町の中小企業であれば、どっちかって言うと ある確率の方が高いと思います。
まぁ、もちろん 堅実なご経営をされていらっしゃって、いや、こじんまりした会社だけど、会社の会社預金に 5000万もあります、みたいな。
それ誰にも内緒ですけど、みたいな。
そんな会社もあるので、必ずしもみんなが 作っているとは思いませんけれど、現実、なんかもう 自転車操業と言うか、大学生であるあるだと 思うんですけれども、いやー、次のクレジットカードの支払い 大丈夫かな、俺、アルバイトもうちょっと 入れないとな、みたいな。
タイミーでもうちょっと即金現金で入れないと ちょっと回らないわ、みたいな。
そんな状態に近い経営をしている 大多数の会社は、PLも見てなければ BSも見てなければ、キャッシュフローも見ずに、資金繰り表だけを作って 回していると思います。
じゃあ、その資金繰り表のフォーマットが どうなっているかって、ほんと適当なフォーマットで 何月何日に出金、今日時点で現金がこれだけ、で、それでいくら増減して うー、足りないどうしよう、みたいな、そんな感じですね。
なるほど。
一方、ベンチャー企業も 本当に作っているのかと言うと、ケースバイケースなんですよね。
ベンチャー企業だと どうしていると思います?
そうですね どれくらいのバーンレートになるのかを出して、何ヶ月後にまた次の調達を しないといけないかっていうのを、あらかじめ出す為に 作っているのかなと思います。
そうですね、今の日本語が だいたい適切な日本語でして、ベンチャー企業って言うのは得てして 現金の燃焼率が高すぎるんですよ。
だから、トントン水準とか ってないですよね。
現金、例えば じゃあ2億円調達しましたって言って、月1000万から1500万 溶かしています、みたいな。
そんな状態の中で、じゃあ、残り十数ヶ月ある中で 今、資金繰り表作っても意味ないんですよ。
なんかわかります?
正確じゃないからじゃないですか?
そうですね。
正確じゃないし何か作ったからって言って だから何?みたいな。
現金の燃焼が じゃあ仮に1500万です。
調達したのが2億です。
と言う事は現金残高が2億で バーンレートがだいたい1500万なんです。
これで日本語としては終了で、それをいちいちスプレットシートに 落とすのも面倒臭いし、そんな工数もかけない、みたいな。
まぁ、だいたい十数ヶ月もちますよね って言っておしまい。
うん。
で、今、現金残高いくらで バーンレートいくらですかって言って、いやー、現金残高が6000万で バーンが1000万の赤字なんですって言って、もうあと6ヶ月かって言って、じゃあ、そろそろ資金繰りとか次の調達 考えないとダメなんじゃないの、っていう日本語でおしまいであって、その時も6000万に対する、1000万の現金消化の資金繰りを作ってたか って言ったら作ってないと思います。
ただ、それぐらいのフェーズになってくると そろそろ必要になってきて、いや6ヶ月もつと思っていますけれど、実際のところ正確に言うと 6ヶ月じゃなくて5ヶ月半なんです、とか、8月のこの給料支払日が ゲームオーバーな日なんです、とか、そういうのを日本語として出す為には、そこら辺からタイトに 作成が必要なわけです。
改めてですけれど、1年2ヶ月前にバーンレートが激しいから って言って作ったところで、じゃあその作ったものを 何に使うのかって事なんですよね。
ちなみにその資金繰り表の 表のその期間。
年次なのか月次なのか 日次なのかとか、その桁数。
その100万単位なのか、1000万単位なのか 1万単位なのか、100円単位なのか。
もしくは、どれぐらいの長さのものを作るか ってどういうイメージだと思います?
あんまり長く作っても意味ないんだろうな っていうのは今聞いていて感じているので、中小企業などは半年ぐらいで ざっくり作るのかなと思いました。
うん。
単位は会社の規模に よるんじゃないですかね。
そうですね。
もうこれもちょっと 繰り返しなんですけれども、現金が繰れるかどうか っていうのが焦点なんですね。
そうすると会社の規模から どれぐらいの桁数の処理をするのか、っていうのもあるんですけれども、正直どれぐらいタイトなのか というところにも立脚するんですね。
そして期間というのも 資金繰りが尽きた日の先の資金繰り表って、別に作っても意味がないので、Xデーまでをちゃんと作るわけですよ。
意味分かりますかね? Xデーまで。
現金が尽きてしまう そのXデーまでを作って、そのXデーを先に延ばす為にどうしたらいいのか って言って更新するわけです。
で、もちろんこれは 3年前の財務諸表と違って、今日から先の 未来に対する財務諸表なので、正式なフォーマットがあるわけでもなければ 正式に完了するプロジェクトでもなければ、誰かに納品するものでもないんですよ。
日々変わっているんですよ。
要はスタートが今日だけど 明日になると明日からスタートなんですよ。
で、ちょっと大学生のクレジットカードを イメージして欲しいんですけれど、初めは1万円単位で 資金繰り表とか組むかもしれません。
ただ、いや、これぎりぎりだなー、みたいな。
本当にこれ デートに行って使える予算とか、もうちょっと細かく管理しないと これマジ俺ヤバいわってなると、1万円単位の管理を止めて 1円単位に切り替えると思うんですよね。
逆に言うと 例えばそこそこのベンチャー企業で、百万単位の現金残高管理で マネージメントできているって事は、資金繰り表的な観点でね。 まぁまぁ大丈夫だってことですね。
本当にシビアになってくると、本当、企業と言えども 本当1000円単位。
事実上、1円単位で 資金繰り表を作って、でも初めは月次で作る と思うんですけれど、シビアになってくると最終的に 日次単位の資金繰り表になるわけですよ。
大学生とかは日次単位で 作っていると思うんですが、ま、企業もヤバくなってくると 日次単位で作るわけです。
その月次単位で作るか週次単位で作るか 日次単位で作るかって言うのも、これも本当 ケースバイケースなんですけれど、もうヤバければ 日次単位に切り替えていくって感じですね。
ちょっと改めてなんですが、現金がめちゃくちゃある こういった会社は必要ありません。
で、ベンチャー企業あるあるで、バーンレートが1000万単位で バンバン消えているんですけれど、まぁ、残り数ヶ月になってきたら また数億円調達します。
みたいなマネジメントをしている時も 必要ありません。
それがファイナンスが失敗して、いや、これ マジでヤバくなってきたと、場合によればリストラとかして、なんとか延命処置を 図っていかざるを得ないんじゃないかとか、いや、ざっと2〜3億調達するつもり だったけれど、これ結構無理だと。
で、前々から動いている借入で 3000万とか5000万借入られるけれど、ま、それでなんとか 凌いでいけるかな、みたいな。
そういう時に 本当に凌げるのかどうかっていうのは、本当分析をしていかないと、凌げるかどうかが見えてこない って言うことなんですよね。
資金繰り表のフォーマットについて
ちなみにフォーマットなんですが、
実際の資金繰り表
まぁ、ざっくり言うと、イメージとしてはこんな感じです。
例えば今日が9月で 明日から10月がスタートするとすると、10月の前月末9月末の現金残高があって、で、10月入金予定出金予定で残高がいくら。
で、11月の期初の現金残高があって 入金があって出金があって、で、この入金予定の中に 色んな細いのがあって、売上とかPLから引っ張って くるのかもしれません。
借入の予定を入れるのかもしれません。
で、これを営業キャッシュフロー、 財務キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、ま、営業投資キャッシュフロー、 財務キャッシュフロー、っていう形で分析してもいいですけれども、ま、主眼としてはいくら現金が入ってくるのか ってところが主眼なので、ま、それも入れますし、出金のところも同じように分析 どういうな分類してもいいけれど、要は出金がいくらなのか、と。
で、PLでは正式に 入金出金予定は出せないんですよね。
どういうところにズレが出てきます? 改めてですけれど。
減価償却とかですかね。
そうですね減価償却。もうひとつは?
税金。
ま、税金はPLには入ってはいますけれどね。
ま、タイミングの問題はありますけれど。
もうひとつは回転差資金と言うか、営業系資産とか営業系負債が どうなっているのかですね。
人件費を何月に払うのかとか 仕入れがいつ払うのかとか、もしくは仕入れを1月に1年分仕入れて、1年間ダラダラ使っていきます って言ったら、1月の仕入れに対するキャッシュフローの アウトがめちゃくちゃ大きくなるので、そういったようなところが資金繰り表、もしくはキャッシュフローステートメントと PLの違いですね。
そういったところに注意もしながら、ともかく入金と出金 もしくはこれ入出金まとめて、結局プラスなのかマイナスなのか って言うのをまとめて、現金残高がどうなっていくのか そしてXデーがいつなのか、っていうのを見ていく感じですね。
ここまでのところで 何かご質問とか何か感想とかありますか?
この資金繰り表っていうのは財務的に 正式に定義があるものではないんですかね?
ないですね。
実際の資金繰り表って こんなにシンプルなものなんですかね?
項目これだけですかね?
あっいや、そんなことないですね。
正式なフォーマットがないので 各社各様なんですけれど、企業規模とかどれぐらいタイトか そういった状況に応じて、もっとこの普通もっと細いですけれど、ま、その細やかさは その状況によって変わります。
はじめ、雑なマネージメントでいい タイミングにおいては、PLの数字とかそれこそフォアキャスト 予算とか、予想の数字のPLの数字に 減価償却を足し込んで、それで今月これぐらい現金流出する予定です ぐらいでスタートするんですけれど、本当にタイトになってくると それだと心配になってくるわけですよね。
本当にタイトって言うのは 例えば、月商3000万の会社で月末残高が 100万とかになりますって言われた時、それ本当に大丈夫?みたいな。
月商3000万で日常で2〜3000万現金が 銀行の中で入ったり出たりしてるのに、本当に支払いと入金のタイミングって ズレたりしない?みたいな話になってくると、いやいや、そういうPLベースの 資金繰り表じゃなくて、実際の1社1社の請求日を ちゃんと書き込んで、もしくは給料の支払い日を 1日ずつ書き込んで、しかも月次じゃなくて日次で。 それで作り直そうよってなって、日次でちゃんと資金繰り表を作り直す って感じですね。
で、ベンチャー企業の場合、まぁ多いのは それで次の調達まで凌いだらまた楽になるので、資金繰り表なんかもう更新するの面倒臭いから もうやめていいですかって言って、資金調達したその日から 資金繰り表がなくなっちゃうんですけれど、まぁ、その月次で トントンとかギリギリ赤字とか、社長が個人的にいくらか金を貸付ながら 会社が存続してるみたいな会社は、もう半年とか1年とかにそういったタイトな 資金繰り表の更新をし続ける、みたいな。
って言うか資金繰り表があるのが当たり前の会社 っていう風になっちゃうわけですね。
これって流動資産とか流動負債は 一切無視して作るものなんですか?
そうですね。正直無視しますね。
もちろん経営者の頭の中に流動資産を売却すれば 現金入ってくるよね、みたいな頭はあるし、流動負債は無視するんですけれど、銀行に対する支払い日は ちゃんと書きますけれどね、資金繰り表の中に。
でも残高がいくらあるかとか そんなのは資金繰り表では考えないですね。
資金繰り表は本当に資金が繰れるか どうかにフォーカスしているので、資金繰り表で 経営分析するなんて言うのは、ちょっと僕からすると信じられないですね。
あくまでPLとかBSとかPL予想とかBS予想で 経営分析をすべきであって
わかりました。
例えば会社とか見ていて 扱っている現金の割に現金残高が少ない時には、これもう資金繰り表なしで 本当に大丈夫ですかって言って、作られた方がいいんじゃないですか って普通に言いそうだし、別に税務署に提出する必要もなければ 正式な文章でもないので、何か力学がない限りは 作らないんですけれど、皆さんも含めてまともな経営者で現金が タイトになったらそれは作るだろうって言う。
フォーマットとかはさておき、みたいな。
これを作らないで何を作るの?みたいな。
って言うか会社で収益を上げるとか いかに少ない資産でたくさんの利益を上げるとか、まぁ、それこそ会社は働いている方々に いかに従業員満足度を持ってもらうのかとか、顧客満足度が大切だとか色々言うけれど、資金が尽きたらマジでおしまいなので、もうタイトになってきた瞬間に 資金繰り表を作らないって、なんか、「起きてますか?」って そういう感じですね。
じゃあ、結構、現金残高が 厳しくなってきたなーって思ったとて、じゃあ、資金繰り表を作ろうっていう話に なると思うんですけれども、なんかそれから どんな世界が繰り広げられると思います?
現金が尽きるっていう事が それでわかったら、調達をしないと いけないと思いますね。
そうですね、例えば 調達ってどんな調達があると思います?
そうですね、信頼があるのであれば、銀行から融資で借りるのが 最初かなと思います。
うん。他どうですか?レオさん。
うん、そうですね ちょっと調達以外で、すみません、ちょっと あんまり思いついてないですね。
例えばレオさんが 経営している会社があって、これちょっと資金がタイトになってきたなぁ、コロナで売り上げが下がって、資金がタイトになってきたなぁ ってなったらどうすると思います?
これまでなんか現金残高が ずっと5000万ぐらい会社に眠っていたら、なんか資金繰り表を作ろうっていう モチベーションがなかったと思うんですよね。
でも5000万がなんか1ヶ月単位で 1000万ずつぐらい減ってくると、これちょっとやばいよなぁ、みたいな。 コロナもいつまで続くかわからないしなぁ、みたいになってきて どうすると思います?
そうですね 支出を減らす努力をすると思います。
そうですね、例えば?
例えば今やっている事業の規模を 縮小したりですかね。
うん、そうですね、まさに。
人をリストラしたり 借りている物件を解約したり、そういったインパクトって どれぐらいすぐ出てくると思います?
どうですかね 1ヶ月単位で出てくるのかなと思います。
次の月には 影響するのかなって思います。
ま、結構、もちろん1ヶ月単位で 出てくるものもあるんですが、結構いろんなものが そんなにすぐには出てこないんですよね。
例えば人を辞めさせるってなった時に 面談から入って説明をして、そもそも人選があってとか、じゃあ、彼を辞めさせた時に会社は回るのか とかっていうそういう話から入って、で、実際辞めるとなっても じゃあお願いしますって言って、素直に話が進めばいいですけれど、一般的には1ヶ月前予告をしたり、1ヶ月分の給料を最後渡したりとか っていうのがあったり、ま、オフィスに関しては6ヶ月前予告とか そういったものが必要になったりするので、今から動いても 6ヶ月分払い続けなければならない。
ま、シェアオフィスとかだったら もっとスピーディーなんですけれど。
でもそういう手を打つと資金繰り表のXデーが もうちょっと先に伸びるよねっていうのを、1個ずつやりながら 変えていくわけですよね。
で、元々会社経営って言うのは まぁ、なんて言うんでしょうかね、もっと言えば ベンチャー経営って言うのは、世の中にこういう社会になればいいよね っていう夢を描いて、その夢物語、まぁ冷静に分析したら それって実現可能性って何割なの?みたいな、そんな割合の低いことに俺に信じろって事? みたいなって事をベンチャー経営っていうのは、いやいや、本当にみんなで協力したら できなくはないよって言って、みんなを巻き込んで 現実化させていくんですけれど、資金繰り表が必要なフェーズになって 資金がタイトになった時に、じゃあ、その経営者として その周りにどう共有するのかって、これ、なかなか難しくて、Xデーがこの日にありますっていうのを 共有するとどうなると思います?周り。
従業員は 転職したいと思うと思いますね。
そうですね。 取引先とかはどうすると思います?
取引先は今もし売掛金とかあったら そういうのを全部消化した上で、取引を終わらせたい と思うかもしれないですね。
そうですね。
こっちとしては 資金繰りが厳しくなってくると、買掛金の支払いのタイミングは どうしたいと思います?
遅らせたいですよね。
そうですよね。 そこはまさに衝突してきたりするわけですよね。
ま、従業員にも これもうホント最終手段ですけれど、給料をちょっと延期して支払う形で調整させてよ とかって言うかもしれないですよね。
もはや会社が倒産する事に比べれば はるかにマシですからね、それでも。
だからこの資金繰り表を作るヤバい時に 資金繰り表を共有すると、みんながもう逃げろー!みたいになって、取り付け騒ぎが起こって 再起不能になる確率が非常に高いですよね。
何かわかりますか、このニュアンス?
はい。
みんなが残った現金を我先にって言って 手を突っ込んで取り合ったら、速攻現金が尽きちゃうので。
ただでさえ現金を繋がなければいけない時に そんな状況になったら結構ヤバい、みたいな。
まぁ、でも資金繰り表上 これなんとか大丈夫ですからって言って説得しつつ、いや、あなたの協力さえあれば凌るんです とかって言うと、協力してもらえるかもしれないですよね。
ちなみにガイアックスでも 会社創業してから、ま、上場してからは 結構現金厚いですけれど、ま、何度か現金だいぶタイトな、ま、それこそ 日次単位の資金繰り表を作って、ま、ホントこれXデーあるよね、みたいなのも 何度かありましたけれども、うちの場合は、結構早めに資金繰り表 やっぱり作り始めます、と。
ま、もしくはバーンレートを見ながら、何年何ヶ月後ぐらいもちますっていうのを 別にみんなが見えるところに置いています、と。
で、そろそろヤバくなってきたら 資金繰り表を作るわけです。
ま、ベンチャー企業も そうだと思いますけれど、バーンレートが1000万で 現金残高が1億だったら、10ヶ月後に現金なくなるよなって 全従業員が理解するわけですよね。
そういったものが 全部開示されています、と。
そんな中でシビアになってきたらシビアに なってきたで資金繰り表も作るし、正直ガイアックスの過去やっていたのは、全従業員が見られる所にそれを置いています。 もう置いていました、と。
で、1回はやっぱりこれ 資金繰り表を見てヤバい、と。
で、これもヤバくなってから見せると みんなびっくりして、驚いて、それこそ逃げ出したり すごい強い反応をしたりするんですけれど、始めから共有していったので ガイアックスは常に、いやーやっぱり俺営業成績悪いから やっぱり数字悪くなってきたよねって言って、営業の俺らのせいかなとか、財務からすると、これヤバくなる前に やっぱ銀行借入動かないとダメだけど、いやー、今日じゃなくて昨日、 昨日じゃなくて先月やっぱり動くべきでしたけれど、まぁ、ともかく今日動くべきかも しれないですね、みたいな、ま、そんな感覚になるわけですよ。 常に見ているから。
で、Xデーも見えてきている。
で、それぞれの部署が 例えば支払いを調整させてもらったりとか、特に売掛金ですね。
売掛金が1ヶ月後とかって言うのも、これちょっと早めに入金して もらえませんかって言う。
ま、ちょっとうちのファイナンスの関係で とかっていろいろ言って、ま、比較的売掛金を先入金してもらうって 交渉しやすいんですよ。
なんかわかります?
物を買っていつ払うのかっていうのを、いつ払うってまぁまぁ別にまぁ お世話になってるので早めでも大丈夫ですよ、みたいなのを対応できるので、そういった事を駆使しながら Xデーが伸びていく様子をみんなで眺めて、で、なんともなく 凌た事がありますけれども、で、やっぱりそれも やっぱり意思決定が重要で、リストラするにしろ 拠点を撤退するにしろ、影響はすぐ出てこないので、資金繰り表を見ながら早めに手を打って ちゃんと反応が来るタイミングで、ちゃんとリストラをしたり退職金、 ま、これも従業員さんと共有してるかどうか、普通はしてないので、いきなりそういうのを 宣告すると思うんですけれど、いや、これヤバいよなって言う時に、まぁ確かにこのタイミングで 動かなければヤバいよなっていう時に、しっかり動いて 且つこのタイミングであれば、退職支援金みたいの出せますので、今回は別にリストラでもないです、退職支援金を用意するので、ご協力して頂ける方は希望者でご参加ください っていうそういう姿勢でいけるので。
本当ヤバくなってきたら 強制的な退職をせざるを得ないんで。
退職っていうか解雇ですね。
解雇せざるを得ないんですけれど、余裕があるタイミングであればあるほど、そういった退職支援金を 上増しで出すので、皆さんの方でご希望があれば 希望退職してくださいって言う、対応とかを取れるって言う そういう話になりますね。
これまた同じ話なんてですけれど、資金繰り表とか全部共有していると、実際、逃げて行くという表現にも 当てはまるかもしれないし、まぁ、でもこのタイミングだったら 確かに退職金もらえるけれど、これ半年後とかだったらマジで給料未払いのまま 終わってしまいかねないから、今そう言うんだったら それで乗っておこうかっていう、そういう判断も できるかもしれないしって言う。
資金繰り表を共有するのは なかなか怖いですけれど、まぁこれも会社経営のやり方 だと思いますけれど、ま、そんな感じで使われる事もありますよね って言うところです。
はい、だいたい 全体的なお話は以上ですが、最後ご質問とかご感想とかありますか?
これって結局 外部から見えるものではないんでしたっけ?
財務諸表も含めて 外部から見られるものはほとんどないですね。
ただ、投資とか融資する時に 請求するかもしれません。
その時にはじめて外部に出ていきます。
それとか、ちょっとこれ前買った物の支払いを 遅らせてもらえませんかって言ったら、えっ?御社経営ヤバいんですか?みたいな。
いやヤバくないです。 本当にこういう入金予定があって大丈夫なんです。
ちょっともうちょっと見せてくださいよ とかって言うと、見せざるを得ないかもしれないですね。
でも取引先でそこまで言ってくる会社も 少ないと思うんですけれどね。
ガイアックスとか僕は 言いがちですけれどね、結構。
そんなもの財務諸表なんかパブリックなもので いいでしょうくらいの感覚がベースにあるので、例えば、事業提携する時に 会社大丈夫かなって思ったら、平気で言いそうですよね。
もう財務諸表とか 見せてくださいよって言って、とか、資金繰り表は大丈夫ですか?とか。
えっ?て思われるかもしれないけれど、まぁ、上場すると全部パブリックなので、結構言いますけれど 普通はあんまり言わないでしょうね。
わかりました。 ありがとうございます。
他は大丈夫ですか?
最近だとコロナの影響もあって 大きな大企業でも、退職者募集って言うニュースが 見られるんですが、ああ言ったケースでも資金繰り表などは 作っていると予想されますか?
そうですね、ま、現金残高次第ですけれど 作っているでしょうね。
そんな細かい単位では 作っていないと思います。
例えば、HISなんか 数百億調達しましたとか、そういう話の中で細かい単位で 資金繰り表は作ってないでしょうけれど、ざっくりとした。
で、資金繰り表って言うのは 未来の話なので、1つのシートだけ作ってどうXデーを先延ばし するのかっていうケースもありますけれど、複数のシートを作るケースもありますよね。
例えば、コロナが何月で収束すると 見込んだ場合とか、そういう3パターンの資金繰り表を作って もう最悪のケース、ま、そうですね、ま、資金繰り表って結局、最悪のケースと最悪のケースを 引っかからないためには、どうしたらいいのか っていう思考なので、ワーストケース中心に 経営判断しますけれどね、資金繰り表は。
だからそういう意味では複数パターンを あんまり作っても意味ないかもしれないですね。
はいはい。
事業計画とかは ノーマルパターンを中心に作りますけれど、資金繰り表は もう最悪パターンしか作らないですね。
で、最悪でも倒産しないって言うのは、どう担保するかって言う そういうような考え方なので。
わかりました。 ありがとうございます。
はい、では、本日の話は これで終わりたいと思います。
以上。 どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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