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前回に引き続き、資金調達について扱います。今回は会計基礎でも扱った「回転差資金」による資金調達についてのレクチャーです。回転差資金をプラスにするにはどうしたらいいのか、回転差資金がマイナスの時はどうしたらいいのか、などについてレクチャーします。

はい、では本日も 経営カレッジをやっていきたいと思います。
ガイアックスの上田です。

アカネ

ガイアックス新卒1年目のアカネです。

レオ

ガイアックスでインターンをしている 大学3年生のレオです。
よろしくお願いします。

アカネ

よろしくお願いします。

よろしくお願いします。
はい、では前回まで資金が尽きた時の対応 ということでやってきましたが、

資金が尽きる際の対応策

今日もそれの第3弾、というところで やっていきたいなと思います。
ファイナンス。まさにお金がなくなって どうするんだっていうのは、

資金調達の大きな区分

まさに ファイナンスのところであるんですが、それでいろんなやり方がありますよ、と。
物を売るとか借りてくるとか もしくはエクイティで調達をするとか、ありますが、今日取り組んでいくのは回転差資金の部分と またちょっと別で助成金とか寄付、この辺りをやっていきたいなと思います。
だいぶ通常の手法とは違うところを 今日はまとめてやっていければなと思っています。

BSでの視点

現金がないですよって言った時に バランスシートで言えば、アセットの一番上、現金。 これちょっと省略してますが、そこの部分がないという中で、一番わかりやすいのは Aをいろいろ現金化して、どんどん上に上げていくっていうのと、DとかEを増やして 現金を調達して来るって事なんですが、今日の回転差資金っていう部分、営業系の資産とか 負債っていうところは、

BSにおける回転差資金に関連するところ

どこの部分かと言うと、この売掛金とか買掛金とか、営業系の資産とか営業系の負債の部分に注目して 対策を打っていくという事になります。
ちなみにどんなことが 考えられますでしょうか?

アカネ

売掛金の入金を早くしてもらったり 買掛金の入金を遅くしてもらったりとか、そういったことですよね。

そうですね。 レオさん、どうですか?

レオ

全く同じ事を言おうと していたんですけれど、すみません、ちょっと前受金について もう一度確認しておいてもいいでしょうか?

はい。前受金っていうのは 例えば大家業をやってます、と。
皆さんから家賃を 前月の10日に頂きました、と。
前月10日に頂いた皆様のお金は これ売上計上できると思います?

レオ

できないと思います。

なぜですか? いつできますか?

レオ

実際に売り上げが 出た時じゃないですか?

そうですね、大家業であればいつですか?

レオ

実際、貸している人から 賃料が支払われた際じゃないですか。

例えば、じゃあ5月分の賃料を 4月10日に払ってもらいました。
4月10日の時点もしくは4月末の時点で、この払ってもらった10万円の家賃は 売上に計上できますか?

レオ

4月10日の時点ですか?

はい。

レオ

出来ると思います。

アカネさん、どうですか?

アカネ

そうですね、5月分の支払いなので、実際の売り上げは 5月末に計上なんですかね?

そうですね、レオさんわかります?

レオ

4月10日に払ってもらって5月末に 売上として計上されると言う事ですね。

はい。なぜですか?

レオ

すみません ちょっとわからないです。

売上計上の基準は何ですか? 現金が入った事ですか?

レオ

売上計上の基準は、そうですね 利益が出たらじゃないです・・

利益は売上から原価を引くと出てくるので、売上はいつ記録するかですね。

レオ

すみません ちょっとわからないです。

例えば、レオさんが TABICA(タビカ)で体験を売りに出しました。
1万円です。
5月10日に開催予定です。 大丈夫ですか?

レオ

はい。

で、5月10日に開催しました。
6月にお金が入りました。 何月に売上計上ですか?

レオ

そうですね、6月ですか。

なぜですか?

レオ

実際に現金が入ってくるのは 6月だからじゃないですか?

現金が入出金された時に売上を計上する という考え方は通常あり得ません。
サービス提供した時に売上を計上します。
じゃあ改めて家賃はいつ売上計上ですか?
じゃあ例えば、5月分の家賃を 4月10日に払いました。
で、大家業としては 4月10日に家賃を受け取りました。
これはいつの売上になりますか?

レオ

5月だと思うんですけれど 違いますか?

なぜですか?

レオ

4月10日に貸した時点から もうサービス発生始まっていると思うので、もう4月10日に売上計上しても いいんじゃないです。

そうじゃなくて毎月借りています。
今住んでいます。 大丈夫ですか?

レオ

はい。

で、毎月10万振り込んでいます。
で、5月分の家賃として 4月10日に10万払込ました。

レオ

はい。

その10万はいつ売上計上されますか?

レオ

5月ですかね?

なぜですか?

レオ

契約者の方は 1ヶ月分のサービス料金として、10万円払っていると思うので

はい。

レオ

サービスが完了するのが5月なので 5月に売上計上されると思います。

そうですね サービス提供に合わせて売上計上するので、いつ払おうが5月分の家賃であれば 5月に売上計上ですよね。

レオ

うん。

じゃあ、その大家さんに4月末日時点で

レオ

はい。

その住んでいる人との貸し借りって どんな事があると思います?

レオ

4月末時点ですか?

はい。

レオ

貸し借り・・

何の貸し借りの関係もない。

レオ

10万円の賃料を先に払って大家さんに 貸してるっていう状態になると思います。

そうですね。 大家さんの立場からすると?

レオ

立場からすると借金。負債ですね。 Dです。はい。

はい。その時に何ていう名称で Dに載せると思います?

レオ

それが前受金ですか?

そうですね。 ちなみに買掛金と前受金はどう違うんですか?

レオ

そうですね、買掛金は例えば仕入れて その翌月に支払うといった・・
すみません ちょっとわからないです。

さっき何を言おうとしたんですか?

レオ

買掛金の性質。 性質を言おうとしました。

物を仕入れて?

レオ

物を仕入れて翌月に支払う。
先に仕入れて支払いを遅らせるっていう 性質だと思います。買掛金は。

そうですね。 じゃあ例えばパソコンを仕入れてきました。
物の移転が5月に終わっています。

レオ

はい。

その代金100万円、6月に払いました。

レオ

はい。

5月末にはどんな貸し借りが存在しますか?

レオ

そうですね、仕入れた側が仕入先に 100万円借りているっていう状態だと思います。

そうですね、それが買掛金ですね。

レオ

はい。

この辺りで例えば未払金だとか はたまた給料で言えば未払給料だとか、いろいろ名称はありますし 会社の状況とか経理の状況で異なりますが、ここら辺の買掛金とか前受金というのは まぁ、比較的メジャーな科目名だと思います。

レオ

はい。

では改めて回転差資金を見て、資金繰りが厳しい時の対策としては どういうのがありますか?レオさん。

レオ

前受金を期日早めに支払ってもらう などの対策があると思います。

ま、そうですね。家賃を前月末までに 払ってくださいって言ってるのを、例えば、前月10日までに払ってもらうとか、まぁ、もっと言えば もう1ヶ月前に払ってもらうとか、そういう交渉はあり得るかなと思います。

回転差資金とは?

一つはこの回転差資金っていうのは、ビジネスプロセスにおいて仕入れて物を作って 物を売って現金が入ってきて、で、どこかのタイミングで 仕入先に現金を支払うんですが、このビジネスプロセスにおいて、資金がプラスなのかマイナスなのか っていうところも含んでの話になります。
意味わかります?
じゃあ例えば、いわゆる現金商売。
例えば飲食店であれば 回転差資金はプラスですか?マイナスですか?

アカネ

先に材料を調達して現金を支払うので、で、その後売上になるのは 後になるのでマイナスですかね。

じゃあ、その支払いは どれくらい後だと思います?

アカネ

とは言え、そんな賞味期限が 持つものではないので来月、遅くとも来月とかだと思います。

賞味期限と支払期日はどう関係しますか?
例えば、玉ねぎ仕入れました。
玉ねぎの賞味期限が1週間ならどうで、玉ねぎの賞味期限が1ヶ月ならどうだ みたいなのありますか?

アカネ

これは材料を仕入れた時に 支払いがいつかっていう事ですかね?
それだったら

そうです。

アカネ

月末締めの翌月末払いですかね。

そうですね。ま、しっかりした会社であれば それくらいの取引ができる可能性もありますね。
一方、売り上げはどうですか?

アカネ

売り上げはもうその場でお客様に お金を払って頂くので特にないと思います。

寝る時間がないという事ですよね。

アカネ

はい。

って事は回転差資金は?

アカネ

は、マイナスですね。

じゃ、今日 アカネさんがビジネスを始めました。飲食業。
現金は増えそうですか? 減りそうですか?

アカネ

まず、仕入れる時点で あっ、支払いはでも1ヶ月後になるので、一旦増えるんですかね。

そうですね。回転差資金はプラスですね。
なので、その出てきたプラスのお金を 使い込んじゃうと、自転車操業になっちゃいますよ っていうそういう話で。
現金ビジネスって言うのは得てして 回転差資金がプラスなケースが多いです。
じゃあ続いて ワーケーションのビジネス。
ホテルから部屋を仕入れて お客さんに売ります。
じゃあ、このビジネスは 回転差資金はどうですか?

レオ

マイナスだと思います。
ホテルから部屋を仕入れた時点で 翌月に賃料を払わなきゃいけないんですけれど、お客さんは基本 クレカで払うと思うので、その現金自体入ってくるのも 翌月になってしまってうまく回らないと思います。

じゃ、そのホテルに払う期日と クレジットカードを使った期日はどっちが先です?

レオ

クレジットカードを使った期日ですか。

そうすると?例えば5月分にお客さんが泊まって クレジットカードで払ったのが、例えば6月3日に入ってきて、ホテルに6月末に支払うのならば プラスですね。

レオ

そうですね。

そのクレジットカードは 何日後に現金化できるかっていうのは、サービスによりけりなんですけれど、遅いのは1ヶ月 2ヶ月後だけど、早いのは翌日とか3日後とかっていう形に なっているかなと思います。
あと、ホテルへの支払いもちょっと どうなっているかわからないですね。
ホテルとの契約なので。
実際、アカネさんどうですか?

アカネ

今は事前に部屋を 借り上げているわけではなくて、お客様の予約が入り次第 後払いになっているので、宿泊が起きた月の 翌月払いになっています。

はい。 で、入金は?

アカネ

入金自体はクレジットカードで お客様から直接頂いているので、先にお金が入ってくる形に なっています。

いつ入ってきますか?

アカネ

購入時点に クレジットカードを切ってもらって、なので、そこから次の週とかですか。

レオ

そんな早いんです。

アカネ

ちょっと、いつ入ってきているか 次の月とかかもしれないです。

レオ

うん。

購入時点なので 宿泊時点じゃないですよね?

アカネ

そうですね。

つまり1ヶ月前に予約したら極論1ヶ月前に お金が入ってくるかもしれないですよね。

アカネ

そうですね。

で、支払いは1ヶ月後なので、ともすると、売上の2ヶ月分ぐらいは プラスで膨れ上がってくるかもしれないですね。

アカネ

はい。

これもクレジットカードの決済を いつにするのか、その1ヶ月前の購入時にしちゃうと、キャンセルした時にキャンセル料を 取れるんだったらいいんですけれど、100%返金だったらクレジットカード決済手数料が こっちの全額持ちになっちゃうので、与信だけチェックしておいて クレジットカードで。
実際に宿泊するキャンセル手数料が発生する 例えば3日前に実際カードを落とす、みたいなオペレーションをする会社も あるとは思います。
ま、それはどうやっていくのかっていうのは 会社のポリシーによるので、資金繰りが厳しければ購入時点で クレジットカード決済しちゃうって言うのも、別に変な話ではないと思います。
話は戻って 旅行業って言うのは、めちゃくちゃ回転差資金が ポジティブなんですよね。
ちなみにコロナでキャンセルがおこりました。 どんな影響があると思います?

アカネ

そうですね、事前に入ってきていた現金が キャンセルによって返金の必要が出てくるので、回転差として発生していた現金が なくなります。

そうですね。本当はその会社の バランスシートの現金を見た時に、この例えば10億の現金の内 8億円は お客さんが先に振り込んでいた預り金であって、絶対手を付けちゃだめだって言って 別口座で管理していたらいいんですけれども、ともすると現金10億からちょっと資金投下して これから新しいサービス立ち上げようかとか、って言って現金が残り2億とか しかなかったら、全員キャンセルが来たら 8億返済しないといけないので、それこそ資金ショートになってしまいがち っていうのがあり得はします。
なので、旅行業の倒産は結構払い込んだのに 旅行が行けなくなったって言って、エンドユーザーが被害を被りがちだって言う。
ま、ニュースになりがちだって言う話 ではありますね。
資金繰りが厳しい時に こう言った回転差資金を、いかにプラスに持っていくのかってのは一つ 考え方としてはあるかなとは思います。

回転差資金・営業系資産や負債の活用:回転差資金の改善

ま、それが 一つ目のシートになりますが、この支払いスパンをできるだけ遅くして、売掛金の回収スパン 入金スパンをできるだけ短くして、そこで改善していくってことですね。
もう一個はより重要な話なんですが、

回転差資金・営業系資産や負債の活用:事業サイズの変更・保証金の活用

そういう回転差資金がプラスの時は、お金が苦しくなったら どうしたらいいと思います?

アカネ

その回転差によって生まれている 現金を使って、さらに何か 現金を生み出すとかですか?

うん。まあそうですね。 レオさんですか?

レオ

そうですね それ以外ちょっと思いつかないです。

アカネ

あとは可能なのであれば 支払いを遅らせるとかですかね?

ま、そうですね。その支払いを遅らせる って言うのはさっきの回転差の改善、と言うか、改良とか そういう感じだと思います。
回転差がプラスっていうことは、ビジネスサイズが大きくなれば 現金はどうなるんでしたっけ?

アカネ

その分大きくなりますよね。

そうですね。
じゃあ、現金が必要であれば どうしたらいいんですか?

アカネ

より取引量を増やす。

そうですね。

レオ

事業の規模を大きくするって。

はい、じゃあ例えば?

レオ

今アカネさんがおっしゃった 取引を多くするとか。

うん。例えば飲食店とか小売業やっているなら 店舗を増やすとか、ま、そういう事をする事によって 売上規模が増える。
巡り巡って回転差資金が プラスになるって事ですね。
今の話はどう思います?

アカネ

とは言え売上規模を伸ばすためにも 初期投資が必要だったりとか、あとは別に利益率がそこで 上がるわけではないので、長期的に見たらそこまで効果的 じゃないんじゃないかなと感じました。

ま、そうですね。 まぁ、元々赤字ビジネスで、しょっぱなに現金が入ってくるからって言って 規模を増やしたところで、目先の現金は入ってきますけれど 厳しいかもしれないですね。
ま、ただ、手法としてはあり得ますし、そういうことをやってる会社は 正直たくさんいると思います。
逆に回転差資金がマイナスだったら どうしたらいいですか?

レオ

そうですね、あと逆に店舗の数を減らすなり 事業規模を縮小する。

はい、そうですね。
そうするとびっくりするぐらい 現金が溢れ出てくるんですね。
回転差資金がプラスのビジネスだと 事業サイズを小さくすると、より困窮しちゃうんですけれども、目の前の売り上げが入ってこないのに 昔のたくさんの支払いがあるので、より困窮しちゃうんですが、回転差資金が すごいマイナスのビジネスであれば、事業撤退すれば 事業規模を小さくすれば、ボコスカボコスカ現金が 溢れかえってくるって事が見えてきます。
他に回転差資金を活かす方法に近い考え方で 保証金を活用するという方法もあります。
保証金とか預り金ですね。
で、要は金融機関とかから お金を借りてくるっていうのは、まぁ、普通に思いつく方法だと 思うんですけれども、エンドユーザーに保証金を取るっていうのが 変じゃないケースもあるんですよね。
例えば、うちの会社がBtoC型の シェアリングサービスやってます、と。
エンドユーザーに物を貸しています、と。 いろいろ。
で、使ったら使った分だけお金を払ってもらいます って言ってるんですけれども、まあそれで資金繰りが厳しくなってくるのが 見えるようであれば、ま、もちろん収益性を上げるっていう観点では、月額の料金をアップするっていう方法も あるとは思うんですが、いや、収益性より現金がとりあえず欲しい って言うのであれば、いや、これシェアリングサービスで やっているんですけれど、ご契約時に1万円お預かりしています、と。 物を貸しているわけですから、と。
保証金として。
で、サービス契約が終了したら 1万円は返済しますからっていう風にすれば、すごくしょっぱなの現金が 滞留しやすくなりますね。
例えば中国では自転車のシェアリングサービス 結構初期これでガンガン伸ばしていて、自転車貸すわけですから保証金として 1万くださいって言うのは、変な話じゃないわけです。
そうすると例えば10人あたり1台ぐらいの 自転車を貸し出すって言うビジネスモデルで、で、いざ自転車を借りた時の 1時間単価って激安だから、こんな安いんだったら自転車借りるわー ってみんな会員登録して、会員登録する度に みんな1万円を預けて来たんですが、運営会社としては 10人加盟すると10万円入ってくるから、それで自転車買ってくるって言う、ま、月額がすごく安くて そこまで利益率が高いわけじゃないんだけど、初期のユーザー獲得並びに その金額を減らすことによって、ユーザーをたくさん獲得して、初期に現金を入れてもらうことによって、エクイティ調達もデット調達も ほぼしなくて済んだって言う。
それで爆発的に車数を増やすことができた って言うようなやり方もあったりします。
まぁ、別に例えば ワーケーションのビジネスでも、普通、ホテルってチェックインする時に、保証金取ったりクレジットカードを 先にちょっと切らしておいてください、みたいな多分あると思うんですが、ホテルとしては保証金代わりにそういったところで 先に現金的なものを抑えるっていうのは、通常の商習慣としてあるので、別に保証金を取る事が 変でもないと思いますし、ま、シェアオフィスだとかシェアハウスとかでも まぁ、敷金を取るみたいな形で、やっても変じゃないかもしれないですね。
回転差資金 要はビジネス上出てくる現金とか、ビジネス上失っていく現金を有効活用して、現金を調達するっていうのは 会社の規模がまるまる、月商がまるまる有効活用して 現金に変わっていくので、物によってはすごくインパクトが出てくるかな という風には思います。
ここまでのところで質問ありますか?

レオ

例えばホテルの保証金とかって、どういった名目で取るんですか? そのまま保証金ですか?

そうですね 保証金と言うか、まぁ、クレジットカードの決済とかが 多いと思うんですけれど、金額を書かずクレジットカード先決済させて くださいって言って決済して、万が一の時にはクレジットカードの その金額が書いてないところに、金額を書いてお金を引き落とします っていうような状態を、ホテル側がエンドユーザーに対して やっているケースがありますね。
で、実際チェックインする時に ちゃんと清算したら、この金額の入ってなかった クレジットカードについては、もう破らせてもらいますね って目の前で破る、みたいな、そういうオペレーションがあったりします。

レオ

なるほど。

なので、その時はホテル側は別に 保証金を回収しているわけでもなければ、預り金を発生しているわけでもないんですが、じゃ、それをポータルでビジネスやってます って言った時に、要は利用ごとにホテルで そういったオペレーションをしないので、代わりに利用者は例えば2万円の保証金として 入れておいてくださいって。
その保証金というのは、そのホテルの宿泊費を払うとか 払わないとかじゃなくて、どちらかと言うとそのレストランで 部屋付けにして払った時の、その払いを本当に回収できるのかとか、その部屋にある 例えばウイスキーとかを飲んだ時に、それが本当に支払われるかっていう、その辺りのリスクヘッジとして クレジットカードを切っているので、別に宿泊料金先払いに加えて保証金を取るって 言うのは別に変な話じゃないと思います。
他はいかがですか?

アカネ

大丈夫です。

最初に話した物を売って現金を手に入れる っていうところにも連動しますけれど、本当にビジネスやっていて 現金ないなと思ったら、プリペイドで予めお金たくさん払って、そのたくさん払ってもらった内から、どんどん使っていけます みたいなプリペイド方式にするとか、払って頂くタイミングを できるだけ早くするとか、それも48日前予約だったら これだけディスカウントします、みたいなプロモーション化することで、エンドユーザーとしてはどうせ安いんだったら 早めに現金入れておこうか、ま、現金入れておこうか とは思わないでしょうね。
まさかその現金が使われているとは 思ってないので。
ま、でも早めに契約しておこうか って思う確率も出てくるし、支払いの方も出来るだけ どうすれば後にできるかって言われると、今、意外に現金が出てくるかもしれません。
ま、ただ、そうやって 資金調達をすればするほど、ま、借り入れもそうなんですが、資金調達をそうすればするほど、倒産時にご迷惑をかける人が どんどん爆発的に増えていくって事なので、ま、そこはバランスではあるんですけれど、本当に何かが発生した時にすぐ現金がなくなって すぐ倒産するっていうぐらいであれば、いろんなこのクッションがあって 資金がなくなってもいろんな手を打って、だめじゃないんだけど これで凌ぎはできますっていう、たくさんの手がある事によって倒産しない。
結果として誰にも迷惑をかけない。
そして事業が大きくなって 最終的には財務基盤は厚くなってって言う。
そういうような事で 会社を大きくしていくって言うのは、すごい変な話ではないのかな と言う風には思っています。

助成金や寄付

最後のシートになるんですが、助成金とか寄付とかっていうところで、例えば、コロナで売上が下がりました。
みたいな時に結構多くの助成金があった と思うんですが、政府の方も助成金を出す、出さない を検討すると共に、より重要なのはその助成金を いつデリバーするのかって言うのは、すごく気にかかされてらっしゃって、やっぱりスピーディーに現金が手元に来ないと、資金が詰まっちゃうと会社倒産しちゃうので、助成金なんかで物によっては 資金が詰まらさないように、スピーディーに現金デリバーします みたいな助成金も多いので、場合によればそういったものを活用する って言うのはあり得るかなとは思いますし、で、残念ながら資金デリバーが 遅い助成金もあるんですが、例えば、政府が進めているある方針があって、例えば、二酸化炭素の使用量を減らそう みたいな、そういう方針があって、例えば、オフィスを断熱効率を上げたりしたら、500万使ってもその内300万助成金が出てきます みたいなのがあるかもしれません。
例えば、シェアハウスビジネスやっていて、そう言った助成金を バンバン取る事も考えられます、と。
ところがその300万入ってくるんだけど、年度末までに申請して 翌々月とかに入金されます、とかって言ったら、半年ぐらい先なケースも あるかもしれないですよね。
そうすると資金繰り的には非常に厳しい状態が 何も変わらないんですけれども、場合によればそういった助成金で 獲得できるお金っていうのは、かなり、政府が倒産することはありえないので、手続き上ちゃんと確固として ミスなくやっていればお金が入ってくるので、ま、例えばそれを担保にお金を貸そうかね って言う人も出てくるかもしれません。
例えば、ガイアックスが投資先で そういう状態になったとして、いや、これもう正直ビジネスが上向くか 上向かないかわからないんです。
お金も増えるかどうかわからないんです。
でも金貸してくださいって言われたら いや、それはないなって感じですけれど、少なくともこの助成金の金については 2月に入金予定なので、その入金したもので返すので、一旦その助成金分先にデリバーしてもらう事 代わりに貸してもらえませんかって言われたら、それだったら貸せるねって言う事で 貸し出したりするわけなんですよね。
まぁ、実際投資先でそんな話もあって、うちも助成金の金額を条件に 貸付もしますよって言ったら、いや、助成金の分は 現金として入金するのは間違いないので、ま、もはや 僕自身が貸しておきます、みたいな。
そういう社長さんも いたりしたんですけれども、ビジネスリスクを背負う 背負わないという 観点ではビジネスリスクを背負わないので、ま、お金持ちな社長さんであれば そういうの自分で全部つかめているので、社長自身が貸すと言う事も 出てくるのかなと思います。
あとコロナでも結構 あったと思うんですけれども、結構飲食業とか旅館業で 資金繰りが厳しくて、本当倒れちゃうんで 先にチケット買ってくださいとか、先に食品の10回券買ってください、みたいなので先売って先払ってもらうって言う。
ま、これも倒産したら 悲劇になるなと思いながら、まぁ、とは言えどちらかと言うと消費者は 倒産しないように、リスクがある状態って言うのは わかっているけれど、チケット買いますって言って チケット買ってくれているところもあると思うので、ま、実際それで倒産するとどうなるんだろうな とは思いはしますけれど、そういう事例も多かったのかなと思います。
あと、クラウドファンディングなども、なんて言うんでしょうかね?
クラウドファンディングも いろいろ使い勝手があって、もちろんお金を借りるための クラウドファンディング。
クラウドリアリティみたいな。
不動産をクラウドリアリティさんで たくさんの投資家が100万ずつ払い込んできて、不動産をそれで代替して金借りる みたいなのもあれば、エクイティのクラウドファンディング、ちょっと追加増資しようと思ったけれど、ベンチャーキャピタルさんに 相手されません、みたいな。
でも利用者がいっぱいいて 消費者の人は応援してくれています。
なのでベンチャーキャピタルから エクイティを調達するんじゃなくて、そういったクラウドファンディングの エクイティのプラットフォームで増資をする、みたいなのもあるとは思います。
で、結構もう今のところは 今日時点、2021年の春時点においては、クラウドファンディングのマーケットに 案件を出せばみんなお金を払い込んでくるって言う、なんて言うんですかね。
ベンチャーキャピタルビジネスをして 痛い目にあった回数がまだ少ないので、ちょっとバブってるかなって言う 印象はありますけれど、お金は集まり易く正直なっています。
ただクラウドファンディング、エクイティをクラウドファンディングして 株主数が爆増した挙句に、それがその後の上場プロセスにおいて 問題にならないのかって言う事は、ちょっと未検証なので、ま、これがなんかマイナスになってくる可能性も あるのかなとは思っています。
他にもそれこそ物を作るにあたって、マクアケとかはそれこそ1000件以上の 申し込みがあれば物を作れるので、1000件を超えたら成立する クラウドファンディング。
800件しか申し込みがなければ そもそも作りもしません、みたいな。
そう言ったようなタイプもありますし、それもすごく資金繰り上 すごく優位だと思いますし、他にも例えば設備投資をするのに、クラウドファンディングで 例えばこういう飲食店開きます、と。
クラウドファンディングでお金を頂いて そのお金を設備投資して、無事飲食店がオープンした暁には、ドリンク券 1000円振込んだ人あたり1枚渡します。
みたいな枠組みも 資金繰り上はすごく有利な話なので、こういったものも活用できるのかな とは思います。
以上、いろんな話に渡って、資金繰りが厳しい時に 現金が必要となった時に、どういう手を打つのがあり得るのか って事を話してきました。
全体を通じて何かファイナンスと言う観点で ご質問はありますでしょうか?

アカネ

感想になるんですけれど 資金繰りを良くした方が、ビジネスとして うまくいきやすい一方で、やっぱり取引相手の方も できたら資金繰り良くしたいから、前払いがいいとかそういったご要望が あったりしてその折衷案を取りにいったりとか、なんかできたらやっぱり 今は取引先を増やしたいから、そっちに合わせてやっていくとか その辺の判断が難しいなという風に感じました。

ま、そうですね。 おっしゃる通りですね。
取引を増やしたいんだったら 保証金入れてください、とか言わない方が取引は増えるので、できるだけ別で調達して 取引しやすい条件にした方が、ビジネスは伸び易いかもしれないですね。
レオさんどうですか?

レオ

ガイアックスにおいて 過去の資金繰りの事例を聞きたいんですけれど。

そうですね、ま、ホント、ガイアックスもなんだかんだ 会社が存続しているって言う事は、資金調達をミスった事がないと言う事で

レオ

うん。

世の中で倒産していく会社のほとんどは 資金が詰まって倒産しているケースが多くて、倒産って言うか会社を閉じるケースは 資金が詰まって会社を閉じるケースが多くて、ま、そういう意味では いろいろ凌いでいます、と。
で、まぁ一つは これ別にウチに限った話じゃないですけれども、資金に余裕がある状態で、ビジネスをやっていた方がいろいろな意味で 楽だしすごく有利です。
厳しくなってくると まずい取引に手を出したり、それそこ契約条件を厳しくしちゃって 取引先が増えないみたいなのがあるので、京セラの稲盛さんとかが言うのは 土俵の真ん中で相撲とるのが大切だっていう。
もう隅の方行くと結構しんどくなるので ダメだっていう。
ま、それとか 松下幸之助さんが言うのはダム式経営。
ダムの水を貯めるように、しっかり水を貯めた状態で 仕事しなければならない、みたいな。
ま、基本的には そういう姿勢ではあるかなと思います。
ま、それでもやっぱり投資した方がオイシイ っていう案件が立て続けに出てくると、どんどん投資しますし、結果として 資金がショートに近づいていくんですが、まあ、そうですね、ウチ上場も結構歴史の中では 上場している期間の方が長いので、上場もしてますから、ライツオファリングもやった事あるし MSワラントみたいなのもやったことあるし、株式交換で会社を買ってくる みたいなのもやった事あるし、そうですね、ホントありとあらゆるスキームを 駆使している方じゃないかなとは思いますね。

レオ

ありがとうございます。

利益を出すにはどうしたらいいかっていうのも いろんなバリエーションがありましたけれども、同じく資金を調達するにはどうしたらいいか っていう観点でも、ホント いろんなバリエーションがあります。
もちろんそれにおける弊害もあるんですが、会社が倒産してしまったら 現金が詰まっててしまったらゲームオーバーなので、そういう直前にこのビジネスをもっと存続したい という意思決定をするのならば、それこそいくらでもやろうと思ったら 調達できるので、全項目をチェックしながら、どうすればできるのかなっていう事を しっかり考えてもらいたいなと思います。
普通に銀行に行って金貸してもらえませんか? 貸せません。
そうか俺らゲームオーバーか みたいなのは凄くシンプル。
シンプルすぎて、もっとビジネスプロセス改善で 金が生まれないかとか、バランスシートを見て この物件を売っちゃったらどうかとか、これは誰かが興味を持つから これを担保に金を借りられるんじゃないかとか、ホントいろいろ3回に渡ってやってきましたが チャンスはあるので全項目チェックしながら、資金繰り、資金調達できるので やってもらいたいなと言うふうに思います。
はい、では、以上で 今日は終わりたいと思います。
どうもありがとうございました。

レオ

ありがとうございました。

アカネ

ありがとうございました。

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