優先株式の具体的な設計について…

なぜPL/BSに加えてキャッシュフロー計算書が存在するのかを本質的に理解することができます。純利益と営業キャッシュフローの違いは?原価と投資キャッシュフローの違いは?などが明確に分かるようになります。
目次
では今日も経営カレッジをやっていきたいと思います。
ガイアックスの上田です。
同じくガイアックスで 新入社員1年目のアカネです。
同じくガイアックスで インターンをしている大学3年生のレオです。
お願いします。
レオさんは最近、過去の動画を 見たようですがどうでしたか?
非常にわかりやすくて メモにまとめて理解できたと思います。
今までのところで理解度何%ぐらいですか?
理解度で言うと90%ぐらいですかね。
なるほど。いいですね。
今日はキャッシュフロー計算書というところを やっていくのですが、徐々に過去で学んだことが積み重なっていくので、動画を観ている方も 今日のを観てちょっと分からないなぁと思ったら、前の動画を観てもらえたらと思います。
キャッシュフロー計算書の位置付け
最初にやっていたのがPL、その後、BS バランスシートをやりました。
で、キャッシュフローステートメント、この3つが財務諸表という風に言われています。
メインがPL、BSで CFが若干おまけみたいなものなのですが、なぜキャッシュフロー計算書が必要なのか?
僕たちが会社の状態を表すのに、財務的な視点で会社の状態を表すのに、PL 期間で区切って損益で表現するっていうのと、BS ある瞬間瞬間の借りているものと 貸しているものを表現しました。
それに比べて、キャッシュフロー、現金がどう増えたのか 減ったのかというのをまとめているのですが、なぜこのキャッシュフロー計算書が 必要なのだと思います?
PLとBSでは細かい現金の流れが わからないからですかね。
そうですね 細かい現金の流れがわからない。
アカネさんはどう思います?
そうですね ほとんど同じで、PLとBSだけだと現金がどれぐらいあって、どれぐらいを投資に回していてっていう、バランスが分からないからですかね。
ちなみにPLで現金は分からないですか?
現金は見られますね。
見られますか、PLで?
BSで見られます。
BSで見られますね。 PLだと、どれくらい現金見られると思います?
では、基本は見られないとして、この1年間で現金が増えたかどうかっていうのは PLでどれくらいわかると思います?
利益のところを見て、どれが増えたかはわかると思います。
そうですね 利益のところを見て増えたのかしらという、そういうレベルでわかるのであって、正しくはわからないと。
あともう1個、現金というのはビジネス社会において 別扱いされているんですよね。
例えばバランスシートの左側に、現金が一番上にあるわけですが、その次に例えば商品があるわけです。
僕らが、例えば鶏の卵屋さんをやっていたとしたら、在庫として卵が並んでいるんです。
卵フロー計算書があっても変じゃないわけですよ。
PLでは卵の増減がわからないし、BSだと瞬間瞬間の卵の量しかわからないので、なぜバランスシートの中で卵と現金を、同じような位置にあるはずなのに、現金だけピックアップして、キャッシュフロー計算書を作っているのかと言うと、ビジネス社会の中で現金は特別で、一番、その配当にも使えるし、実はビジネス上で利益として上がってくる一方で 投資とかにも使えるし、銀行から借りたり、また返したりとか 多彩に使えるので、卵はそこまで 卵フロー計算書を作るほどではないけれど、現金に限ってはちゃんと見えるにしようと言って、わざわざ用意してるという形になります。
BSにおけるキャッシュフロー計算書の位置付け
これがバランスシートなんですけれども、ここにおいてその現金が表示されているのは、この中のどこですか?
そのうちの資産のうちの流動資産と 負債のうちの流動負債じゃないですか。
現金は両方にある?
純資産にあると思います。
では、レオさんがバランスシートを書くとしたら、AとDとEがどのようになりますか?
Aに関しては現金も含まれますけれど、家とか自転車とかも含まれるので、Dに関しては電話の料金だとか、クレジットカードの 今月借りた分なども含まれるので、単純に現金のみで表している図は ないと思います。
現金はどこに表示されると思います?
AとDとEの中で
でしたら、純資産Eだと思います。
単純に資産マイナス負債が純資産なので
現金ですよ。じゃあ卵はどこにあるんですか?
卵は資産Aじゃないですか。
そうですね。現金も資産Aですね。
なぜかわかります?
いいえ。負債には入ってこないですか?
例えば銀行預金に1000万円あって、財布に100万円あります。
合計1100万円あります。
それはどこに記載されると思います?
資産A
資産Aですよね。
それに借金が1億円あろうが借金が0円なのか、それは借金の話であって 現金の話ではないですし、巡り巡って純資産に存在するわけじゃない、純資産っていうのは指で指せるものでした? 指せないものでした?
指せないものです。
そうですよね。
なので、物理的に存在するものは資産に並んでいると、いうことでAに入るということですね。
次にその現金が増えたり 減ったりすると思うんですけれども、どういうアクションで増えたり減ったりしますか?
では、それぞれ1つずつ
利益が出たら 現金が増えることはあると思います。
そうですね。利益が出ると現金が増えやすいですね。 レオさん。
単純に親からの相続とかで現金が増えます。
そうですね。相続をもらいました。
これはPLでいうと特別利益かもしれないですね。
他は?
増資した時とかですかね。
そうですね。 増資をした時に現金は増えますね。他は?
借金をした時ですか。
そうですね。借金をした時。
あと例えば タクシービジネスをしていて、広告に100万使いました。
これはPLに表現されますか? されないですか?
PLにはされると思います。
そうですね。広告打った。 PLには販管費として表現されます。
では、タクシービジネスをやっています。 車を100万円で買いました。
これはPLに反映されますか?されないですか?
されると思います。
どういう風にされますか?
タクシーが、そうですね、 減価償却の分だけ反映されると思います。
そうですね、100万円で買ったということは 表現されないですけれども、100万円を5年償却してるなら 20万円だけがPLに表現されるんですね。
現金はどうですか?その時に
現金は一気に最初に反映されると思います。
そうですね。反映されるとも言えるし 普通に消えてなくなるとも言えるし、ともかく現金が100万円なくなっていきます。
そういったところが PLとキャッシュフローの違うところなんですが、そういっ投資も現金に影響してきます。
では、タクシーを4年間運転して、減価償却され、今日時点の簿価上の評価額が20万円になっていました。
4年目経過時点で、その車、20万円でその車を中古車で売ってきました。
20万にぴったりになりました。
時価は20万円でした。
4年落ちだとそんなものですかと。 さあ、PLには反映されますか?
現金が増えるので、原価が減るんじゃないですかね。
なるほど。
原価、売上原価の原価の方が減る。
はい。
レオさんどう思います?
PLには反映されないのかなと思います。
なぜそう思います?
要はこれってBS上で言う 固定負債みたいなものですよね。
固定資産ですね
固定資産か。
残り20万の価値のタクシーはADEのどこにあります?
Aです。
そうですね。 そこに20万って載ってるわけですよ。タクシーが。
古くなったタクシーカーが載っているわけですよね。
20万で売却しました。
損益出ません。まずPLに反映されるか どうかの中に1つ目の視点として、それが事業かどうかを考えなければならないんですね。
このタクシー会社さんは中古車を買ったり売ったりして、利ざやで稼いでいる会社かと言うとそうではないので、そもそも売り上げから 営業利益までには絶対入ってきません。
ありえて、例えば そのタクシーが1億円になって売れました。
みたいなっていうのが出たとしても、ありえて特別利益とか営業外損益に 入ってくるぐらいです。事業じゃないので。
ただ20万のものを20万で売却できたってことは PLには反映されないので、これが事業でやっていたら売り上げ20万、原価20万みたいになるんですが、事業じゃないので、結論、反映されないです。
そうなってきた時にキャッシュフローの方は どういう影響があると思います?レオさん。
単純に20万円の変動が 表記されるんじゃないですか。
そうですね。現金20万円増えたのは事実なので。
そういった形で、バランスシート上にキャッシュが、 現金っていうのが表示されていますが、それが増えたり減ったりすると、いろんなイベントで増えたり減ったりする というような形になっています。
で、キャッシュフローにどんな種類があるのか っていうのがこれです。
キャッシュフロー計算書の内訳
営業キャッシュフローっていうのは、営業活動で導き出した現金の増減について、投資キャッシュフローっていうのが、さっきのタクシーを買ったり その買ったタクシーを売ったり、っていうのは投資キャッシュフローです。
次に財務キャッシュフローっていうのが、借りてきたり増資をしたりするのが 財務キャッシュフローです。
営業と投資キャッシュフローを足し算して、それをフリーキャッシュフローと言います。
つまり、借りてきたり 増資をしたりみたいな、そういったような財務的な活動以外に、現金が増えたか減ったのか、みたいな。
では、営業キャッシュフローは どうやって算出すると思います?
分からないです。
営業活動で導き出された現金の増減、ちなみにキャッシュフローステートメントは、BSみたいに ある瞬間瞬間の数字を表すのですか?
それとも今年とか今月みたいな期間の増減を 表すのですか?どっちですか?レオさん。
わからないですけど期間かなと思います。
そうですね。基本的には期間、最後に結果として現金残高はいくらです っていうのは記載するので、そこの部分は瞬間の話になりますけれど、キャッシュフローステートメントの大枠は、期間をどう増減したかというのを表現します。
では改めて営業キャッシュフロー、どうやって算出すると思います?レオさん。
PL、BSの項目からどうやって 営業キャッシュフローを算出すると思います?
PL、BSの項目からですか。
何が近いと思いますか?営業キャッシュフローは。
営業利益じゃないですか。
純利益ですね。
税引後の当期利益。
税金払ったら、それはどうなりますか?
そうですね。確かに。
相対的に近いのが純利益です。
ただ正確には純利益ではないですけれど。
どういうところが違ってくると思います? アカネさん。
ちょっとわからないですね。
そうですよね。純利益そのままなのではないか というイメージですよね。
はい。
では、その辺りを整理すると、
営業キャッシュフローの算出方法
営業キャッシュフロー これもちょっと省略しているのですが、これぐらいの省略で十分なので ちょっと省略して説明しますけれど、純利益に減価償却費を足して、そして営業活動に関する資産や負債の増減を、プラスしたりマイナスしたりするっていうのが、営業キャッシュフローの算出方法です。
減価償却を足す、
これは減価償却のところでやりましたね。
これを見て今年1年間で いくら現金が増えたように見受けられますか?
では、アカネさん。
140ですね。
140。なぜですか?
240から100を引いたんですけど、その減価償却費の100は もうこれより以前に購入した時点で、現金自体は全て減っていて、価値の分を引いてるだけなので
そうですね では、今年、減価償却費の100というのは、実際現金が飛んで消えてなくなったんですか? それともなくなっていないのですか?
どっちですか?
なくなってないです。
と言うことは今年1年間で 現金がどうなったっぽいですか?
現金は変わってないです。
減価償却費は嘘の費用ですよね。現金的に見ると。
では、今年1年間で現金が どれぐらい増えたっぽいですか?
340ですかね。
そうですね。340ですね。
240の当期純利益に減価償却費を足す と言うのが普通の計算の方式です。
もちろん、この裏で 新たにタクシーを買ったかもしれませんけれど、それは投資キャッシュフローの方で反映されるので、営業キャッシュフローの算出では 気にしなくていいです。
当期純利益に減価償却費を足す、と。
それに加えて営業系資産の増減というものを 足さなければなりません。
営業キャッシュフローに対する営業系資産・負債の影響
これ何となくわかります?
まずこの図を見てわかりますか?
現金売掛金在庫と買掛金が存在する。
はい。
売掛金と買掛金がよくわからないです。
そうですね。
買掛金というのは商品は仕入れたんですけれど、例えば1月1日に商品を仕入れました。
その商品代金はいつ払いそうですか?
商品が届いた時じゃないですか。
商品を持って来た運送業者の方に現金を渡さないと この商品は渡さないよってやりとりが、ビジネス社会で繰り広げるわけがないので
そうですね。
この1か月でいろいろな注文を頂きましたと、これだけ注文頂きましたから これ請求書を送るので、払ってくださいと言って、後払いと言うのがビジネス社会の通常です。
先払いも難しいですよね。現実的に考えて。
現金振り込まない限り野菜送らないよ、みたいな、「うわっ、そんなリズム感ですか。」みたいな。
もちろんイレギュラーはあって 相手の信頼がない時には、いやこれは半分前払いでやってもらわないととか、それも半年とか1年のプロジェクトとかだったら そうですけど、日頃のビジネス社会においては 後払いと言うのが一般的です。
では、今日時点で商品は手に入れたものの、未払いのお金が100万円あります。
これはADEのどこに表現されるべきですか?
こちら側が未払いということですか?
こちら側が未払いです。
だとしたら買掛金ですか。
そうですね、負債のところに位置します。
それを世の中で一般的に何て呼ばれるか と言うと買掛金ですね。
では、卵を仕入れて卵を売る というビジネスをやっています。
町のたまご屋さん。 仕入れて来たものは買掛金に入っています。
売掛金は何かわかりますか?レオさん。
それこそ逆の立場で こちらが卵をたくさん売って、それがまだ未払い 相手側が未払いの状態じゃないですか。
そうですね。
町のたまご屋さんは消費者が買いに行ったら その場で現金をもらうんですけれど、隣のカフェに毎日100個卵を卸しています。
そういったものがおそらく 請求書払いになっているので、売掛金になっている可能性があります。 それが売掛金。
それとは別に店頭に在庫の卵が並んでいます。
もちろんレジとか銀行に現金があります っていうこういう状態ですね。
では、100個の卵を仕入れて、100個の卵を売って、今年の利益は100万円でした。
で、減価償却はありません。
さあ、今年1年間の営業キャッシュフローは いくらっぽいでしょうか?
100万円の増加ですかね。
そうですよね。100万円で入れましたと言ったら 100万円の現金が増加したっぽいですよね。
では、次にですね、ここからがちょっと頭を使う必要が あるんですけれども、100個仕入れて100個売って100万円儲かりました。
だけど、売った先が隣のカフェで、期初には売掛金が0だったんですけれど、1月1日には売掛金が0だったんですけど、12月31日時点で100個売りさばいて、100万円の利益が上がったんだけど、全部、ちょっと俺、現金なくて 来年の支払いでいい?って言われて、売掛金が100万円膨れ上がっています。
さあ、この1年間の営業キャッシュフローは いくらっぽいでしょうか?レオさん。
プラマイゼロですか?
はい。なぜですか?
100万円で、、えっと、、
年が違うんですよね? 12月31と1月1日ですね。
1月1日から12月31日の1年間の間で
なるほど。
100個の卵を100万円で仕入れて来て、 200万円で売りつけました。
100万円儲かったはずなんですけれど、売掛金が200万円になっています。
では、現金はどうなっていますか?
マイナス100万じゃないですか。
そうですね、現金マイナス100万ですね。
売掛金が膨れれば膨れるほど現金が減るんです。
では、例えばまた別の話で、年末に在庫を増やしました。
PLにはどう反映されますか?アカネさん。
在庫を増やした分 原価が膨れ上がると思います。
実はそうではないんですね。
原価が認識されるタイミングっていつだと思います?
売り上げが出た時じゃないですか。
そうですね。
売り上げが出た瞬間に原価が認識されるので、在庫が積み上がることはPLに反映されないですね。
では、年末に在庫が増えました。
PL売上にも原価にも反映されないし、ひいて言うと純利益にも反映されません。
現金はどういう影響を受けると思います?
現金は減ります。
そうですよね、当たり前ですけれど 在庫増やしたら現金減りますよね。
つまり、在庫を増やすと言うのは 営業活動にも関わらず、純利益には反映されないので、営業キャッシュフローには反映させる必要があって、結果的に営業キャッシュフローというのは 純利益+減価償却費に、営業系資産が増えた分を引いて、営業系負債が増えた分を足す。
営業系負債が増えた分を足すのは わかりますか?アカネさん。
買掛金の、もらえない、いや違う、 払ってない分を引くってことですね。
そうです。払ってない分を足す。 当たり前ですけれど、儲かったと言うけれど 仕入れた分を払っていなかったら、もっと現金増えているわけです。
それが結論ですけれど、
営業キャッシュフロー純利益+減価償却費、プラスマイナス営業活動に関する資産や負債の増減。 ここまでの部分で質問ありますか?
大丈夫です。
大丈夫です。
では、続いて、
投資キャッシュフローとは?
2つ目の項目が投資キャッシュフロー、これはタクシーへの投資 もしくはタクシーの売却によって増減してきます。
これに関して何か質問ありますか?
一般的な投資は含まれないですか?
例えば?
会社に対する投資とか企業に対する
そうですね、含まれます。 固定資産になるのでそれは含まれます。
ただ例えば、ベンチャーキャピタルとか、ディーリングをやっている会社が、日々仕入れた株式を日々売却して 利益をあげていますって言うのだったら、営業活動なので それは営業キャッシュフローです。
ビジネスをやっていくのに 3店舗持っている会社に資本参加して、そのための出金ですというのは、固定資産への投資ですね。 なかなかいい質問ですね。
はい、他は何か質問あります?これに関して。
一般的に見て投資キャッシュフローは プラスっぽいですか?マイナスっぽいですか?
マイナスになった方がいいのかな って思ってます。
なぜですか?
ちゃんと未来に投資しているな っていう風に思います。
そうですね 未来に投資すれば自ずとマイナスになるからですよね。
あと、なかなかプラスにならないですよね。
固定資産への投資をするのでマイナス取られて、固定資産を売却したところで 二束三文だったりするので、大体マイナスですね。 事業が撤退する時にプラスになったりしますけれど。
財務キャッシュフローとは?
では最後 財務キャッシュフローですが、これは皆さん一番イメージしやすいですよね。
借入・返済もしくは増資 もしくは配当・自社株買い。
こういった債権者もしくは株主との現金のやり取りは、全て財務キャッシュフローです。
まとめ
改めてですが キャッシュフローをブレイクダウンすると、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、 財務キャッシュフロー、フリーキャッシュフローというのが 営業と投資のキャッシュフローの合計です。
はい、では ここまでのところでご質問はありますか?
このキャッシュフローにおいても 見せ方を良くしたいから、調整するっていうことはできるんですか?
できると思います?
流動か固定かをちょっと調整するぐらいなら できるのかなと思います。
流動か固定かと言うと?
営業キャッシュフローか投資キャッシュフローか
はい。
そうですね そこを切り替えることは可能かもしれないですけれども、まぁ、それぐらいですね。
ではなぜPLに比べてキャッシュフローは 調整しづらいと思います?
現金っていう実態を表すものだからですかね。
そうですね 要は現金が増えたか増えていないかを表すものなので、PLは簡単に言えば粉飾できるわけです。
売上取ってきましたと言って売り上げ伝票を 持って来たら架空売り上げができてしまいます。
そんなすぐばれるような嘘をついても しょうがないんですけれども、一方、キャッシュフローで嘘をつこうと思ったら、本当に現金を増やさないとダメなので、なかなか難しいですね。
完全に粉飾をやろうと思ったら いくらでもできるんですけれども、グラデュエーションの中で、 どうお化粧するのかっていう観点では、キャッシュフローでお化粧するのは、 なかなか難しいでしょうね。
他ご質問。 どういう際に見るのかと言うことですか?
ちなみにどういう際に見えると思います?
なかなかこれは難しい問題で、結局PLもBSもCFも、世の中の人はあんまり使わないんですよね。
世の中の人が一番使うのは資金繰表なんです。
資金繰表とキャッシュフローステートメント、何がどう違うと思います?
資金繰表のイメージができていないので 何とも言えないです。
わかりました。ではレオさんが 日常生活でお金のことを考える時、どんなことを考えそうですか?
一切何も考えない? それとも考える時はどんな事を考えます?
単純に今月の収入と支出とか
では、例えば先月1ヶ月の収入と支出 って計算した事ってあります?
ないですね。収入はありますけれど 支出に関してはあんまり考えないですね。
そうですよね。
普通の人は何を考えていると思います?
普通の人は支払い期限に 現金があるかどうかを考えるのです。
カードの引き落としのタイミングに、現金が整っているかなって言う、これは整っていなかったら、それはそれで別のカードで、現金のキャッシングをして ちょっと補充しておかないとな、みたいな、資金繰表というのはそういうものです。
話戻って、資金繰表とキャッシュフローステートメント 何が違うと思いますか?アカネさん。
キャッシュフローステートメントを見ることで、会社の安定性が見れるのかなと思っていて、資金繰表はその時の 1タイミングでしかないのかなと思いました。
そうですね その通りではあるんですが、もうちょっと分かりやすく言うと、資金繰表っていうのは 必要なのは今日から未来にかけて必要で、過去の資金繰表なんか 世の中に存在しないですよね。
今後どういう入出金があって資金を回せるか どうかっていうのを確認するために存在します。
一方、PLもBSもキャッシュフローステートメントも すべからず過去ですね。
なので、資金繰表で 会社を分析するのは確かに無理で、アカネさんが言う通りキャッシュフローステート メントで会社の分析をするというようになります。
改めてですがそのキャッシュフローステートメントは 何に使うんですか?
1つは過去なので経営分析に使うと言うのは事実です。
その中で一般的には例えば フリーキャッシュフローがマイナスの時点で、会社として普通のビジネス活動 営業活動だけじゃなくて、営業に必要な投資も含めたビジネス活動で、プラスなのかマイナスなのかが見えるようになります。
ちなみにPLだとそれが見えません。
どこがクリティカルに PLで欠けているかわかります?
減価償却部分しか反映されないので、なんやかんや投資が必要で、なんやかんや投資で現金を失ってるいるにも関わらず、それも包括した形で現金を増やされているのか 増やされていないのかって言うのが見えてきます。
他はご質問ありますか?
大丈夫です。
営業と投資のバランスが プラスなのかマイナスなのかって、すごく重要なんですかね?
攻めてる会社はマイナスになるのかな と思ったりもするんですけれど。
その通りです。攻めてる会社はマイナスになります。
バランスは重要ではないです。
これが100年続く会社で、ここ3年がどうのこうと言うならば問題ですけど、そもそも5年間のプロジェクトで、5年で上場させるぞみたいな そういったプロジェクトものだと、全然位置付けが変わってきます。
ありがとうございます。
はい、では 今日はこれで終わりたいと思います。
ありがとうございました。
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