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CFとPLは必ずしも連動しているわけではありません。どういう時にズレが生じるのか、またそれをふまえた効率の良い資金繰りをとは何か、などをレクチャーします。

経営カレッジを本日も始めていきたいと思います。
ガイアックスの代表の上田です。

アカネ

同じくガイアックスのアカネです。

レオ

同じくガイアックスでインターン をしている大学3年生のレオです。

よろしくお願いします。
今日は、前回と少し 重なるところもあるんですけれども、PLとCF、バランスシート も若干絡んでくるのですが、ここら辺の関連する話題を やっていければと思っています。
なかなか 世の中の本とかウェブサイトとかで、PLがどうだとか、 キャッシュフローがどうだとか、バランスシートがどうだとか言っても、なかなかそれを体感レベル、これが増えると、これが減る、みたいな、そういった体感レベルが なかなか足りていなくて、それが身についてるか 身についていないかで、本当、教科書読んだだけだよね みたいな人から、逆にそういった教科書を 全然読まなくても、商売とかをやりながら、 ちゃんとこれを記帳している人は、そういった体感が付いているので、是非、普通にビジネスマンをやる人は、こういうようなトレーニングを 徹底的にやって頂きたいと思います。

PLとCFが相反する事例は?

今日はPLとキャッシュフローが相反する事例、についてお話をしていければと思います。
PLとCFが相反する事例とは どういうのがありますか?それぞれ。
相反するって言うのは PLがポジティブ、プラスだけど、キャッシュフローはマイナスだとか、PLではマイナスだけど、キャッシュフローは変動がないとか そういったことです。

アカネ

何か、設備投資などに 現金を使った時に、投資キャッシュフローは プラスになるけれど、PLではマイナスとして 計上されると思います。

キャッシュフローがプラス?

アカネ

投資キャッシュフローがプラス。

キャッシュは出ていく?入ってくる?

アカネ

出ていきます。

て、ことは?

アカネ

マイナスですか。

そうですね。

アカネ

はい。

PLではどう表現します?投資したら。

アカネ

投資したら 現金がなくなって資産が増えます。

そうですね。PLではどう表現します?

アカネ

PLでは表現されないです。

そうですね。PLでは表現されない。
翌月から減価償却が表現されるかも しれないですけど、そのとおりです。
キャッシュフローは すごく大きなマイナス、投資をすると。
だけど、PLには反映されない。
他はどうですか?
普通は、相反する事例は?って聞いている時点で、普通は連動するんですよね。
例えば営業マンが、途中でアイスクリームを買って食べました。
PLで100円経費になって、キャッシュフローでも 100円失ってきました、と言う、それは連動しない事例です。
あと、どんなのがありますかね?

レオ

ちょっとわからないです。

営業キャッシュフローの 算出方法はわかります?

アカネ

純利益から 減価償却分を足して税金を引いたもの。

純利益と税金の関係はどうなっていますか?

アカネ

純利益はもう既に 税金は反映されてますね。

そうですね。
純利益に減価償却を足し込んだもの。

アカネ

減価償却は、現金的には もう既になくなっているものを、ゆっくりなくしていく っていう考え方なので、現金には影響しない。
現金は初年度の段階で、全ての分を支払っている ことになるので、その分足す。

そうですね。
1年目に100万円の車を買いました。
現金もその時に払っています。
でも20万ずつ 5年ずつ減価償却していく時、3年目とか4年目で20万って 費用で出てるけれど、現実としては 現金が20万出ていっていませんと。
当たり前ですけれど 3年前に買った車に乗っているだけなので、という、そういうことですね。
最終利益に減価償却を足し込むのですが、それに加えて営業系資産や 営業系負債で増減させます。
これは意味わかりますか?

アカネ

すみません。 ちょっと忘れてしまいました。

例えば、年末12月31日に、ラーメン屋さんが在庫で 麺を100万円仕入れました。

アカネ

はい。

これはPLにはどう表現されますか?

アカネ

PLには反映されないですかね。

なぜですか?

アカネ

まだ、仕入れただけで 売り上げにはなっていないので、原価としては計上されないですね。

そうですね。
100万円の麺を即金で 現金払って買いました。
キャッシュフロー的には?

アカネ

現金がなくなります。 営業キャッシュフローがマイナス。

そうですね。
ラーメンの麺を買ってきたというのは、誰が考えても投資キャッシュフロー ではないですよね。
営業系資産の増減にあたるので、キャッシュフローの3区分の中で、どこかって言われたら 営業キャッシュフローなわけです。

アカネ

はい。

つまり営業系の資産が増えれば、おのずとキャッシュフローは 減るってことですね。
逆に営業系の負債が増えれば 現金は増えます。
例えば、今年 ガイアックスの社員さんの給料を、末締め15日払いから、末締め3ヶ月後払いにしました。
業績も給料も一緒です。
支払いタイミングだけ変えました。
そうすると現金とかバランスシートは どうなりますか?レオさんわかります?

レオ

現金はプラスですよね。 キャッシュフロー上は。
PL上は・・・

従業員に未払いが増えていくと、もしくは支払い期限を先にすると、会社としてはキャッシュが増えますが、バランスシート上、負債が増えます。
これはPLには一切影響ありません。
今月働いた分は40万の給与 と言えば今月計上しちゃわないと。
それが、いつ現金を払うか。
このあたりをもう少し突っ込んでいくと、

事業拡大時に現金は減る?増える?

事業拡大時に 現金は減りますか?増えますか?
この点はどう思いますか?

アカネ

資金調達をしなければ 減っていくと思います。

なぜですか?

アカネ

事業拡大時なので、投資をどんどんしていく時期であれば 現金は減ると思います。

そうですね。一般的には事業拡大時には 現金が減っていきますよね。
投資キャッシュフローで減る ということはわかるのですが、営業キャッシュフローが 事業拡大時に増える事って、あり得ると思います? あり得ないと思います?

アカネ

あり得ると思います。

例えばどのようなシチュエーションですか?

アカネ

例えば、1年目に大きな初期投資をして、お店を建てて そこから安定的に稼ぎを出している時は、利益が出ているので プラスになると思います。

そうですね。 基本的に最終利益が黒字であれば、現金が増える可能性は高いですよね。

アカネ

はい。

当然、店を2軒目3軒目と増やす方は、投資キャッシュフローなので そっちで現金が減りますけれど、黒字が出ていたら現金が増えますよね。
ちなみに最終利益がとんとんでした。
店をオープンせどもとんとんでした。
そうすると?

アカネ

そうすると、営業キャッシュフローは 特にプラマイゼロで、投資がマイナスですかね。

そうですね そのような可能性が高いのですが、そのあたりで違う事例がありますよ という話をします。

小売業の事業拡大時に現金は?

例えばひとつ、小売業、別にレストランでもいいですが、いわゆる現金商売。 現金商売っていう単語は聞いたことがあります?

レオ

聞いたことはありますけれど 具体的な意味についてはわからないです。

アカネ

イメージだと原価率が高い商売かな と思っています。

現金商売っていうのは、お客さんが現金で 支払ってくれる商売ですね。
普通は現金で払ってくれないです。
わかります?
例えば、現金商売の例と現金商売ではない例 いくつかあげてもらっていいですか?

アカネ

現金商売は よくあるレストランとか小売とか、その場で現金と物や サービスをやり取りするもので

そうですね。

アカネ

現金じゃないって言われると YouTubeとかが浮かびました。

YouTubeとかもそうなんですが、例えばメディア事業、広告代理店が売ってくれました。
広告を載せました。 今日、載せました。
今日広告を載せた瞬間、 載せた日にお金くれるかと言えばくれないです。
例えば、システム開発。 これはどうですか?

アカネ

それも現金との交換ではないですよね。

そうですね。
普通は売掛金ですよね。
BtoBの取引のほぼ100%売掛金です。

アカネ

はい。

納品した瞬間に現金くれ なんてことはあり得ないです。
信用が妙にないっていうことで、「前払いお願いします」とか そういうことはあり得ますけれど、まさか物を持って行った時に、「はいどうぞ!」って封筒に入って200万を もらえるなんてことはあり得ないですよね。
そう考えると現金商売っていうのは、コンシューマー向けに 現金をもらうっていうビジネスです。
それが仮に現金でなくても クレジットカードでも同じです。
確かにクレジットカードだと、会社が現金を手に入るのは遅れがちですけれども、どんどん最近はFinTechが進んできているので、現金を手に入れられるタイミングが 翌日とかそれぐらい、仮にクレジットカードでも 翌日とかというサービスが出てきているので、非常に早いと言えると思います。
では、小売業でラーメンの麺を売っています。
ラーメンを仕入れました。 その仕入れはいつ払いですか?
もしくはレストランで ラーメン屋をやっています。
ラーメンの麺を仕入れました。
それの仕入れはいつ払いですか?

アカネ

翌月末ですかね。

そうですね。翌月末まで引っ張ってくれるか どうかわからないですが、少なくとも当月ではないですね。
末締めで翌月の15日までに払ってくださいとか、10日までに払ってくださいとか、まぁ、末かもしれませんね。
わかります?そこはBtoB取引なので そういうタイムスパンなんですね。
と言うことは小売業とか レストラン業がビジネスを拡大する時に、現金はどうなると思います?

レオ

増える一方ですか。

そうですね。増える一方。なぜですか?

レオ

仕入れとかは 現金が動かないと言うか、末締めで払えばいいので、その間、売り上げが出て どんどん現金が入ってくるので、その間は現金が増える一方。

その通りです。
例えば、我が家の厨房を使って、初期投資せずにラーメン屋を始めました。
100円でラーメンを仕入れて 100円で売っています。
利益は0です。
ただ、仕入れに対する支払いが1ヶ月後です。
で、月商100万です。
と言ったら半年後とか1年後に見たら、お財布の中に100万円 なぜかある状態です。
お客さんからお金は現金で入って来るし、仕入先には100万円払うのが1ヶ月後なので、仕入先に2か月後って言ったら、財布の中にいくら入ってそうですか?

レオ

単純計算で200万ですか。

そうですね。その分増えていく。
ちなみにバランスシート上は どういう表現されていると思います?

レオ

流動資産が増えるですか。

何という名目で?

レオ

単純に売り上げ分の現金が入る。

そうですね。現金、流動資産増えます。他は?

レオ

流動負債が その売掛分増えるんじゃないですか。

そうですね。
相手方の売掛金として増える。
こっちからすると買掛金という名前で、負債として載ってきます。
買掛金とかややこしい単語ですけれど、要は麺問屋さんに対して 200万払わなきゃならないというのが、要はそれで資金調達している ようなものなんです。
つまり、小売業とか レストラン業みたいな現金商売は、事業拡大時に現金が貯まってきます。
昔、ダイエーとかが 倒産したと思うんですけれども、どんな感じだったかと言うと バンバン仕入れて、バンバン掛け払いにして、それで現金を手に入れていたので 現金が余ります。
余った現金で次の店を出して。わかります?
余った現金で次の店を出して、それでまた たくさん仕入れて、たくさん物を売って、そこで現金を手に入れて って言う風にやってきたんですね。
なので、先月仕入れた分で、滞留してる現金を出店に回しているので、売上が止まると速攻で 資金繰りが困ってしまう、ちなみに自転車操業って聞いたことあります?

レオ

聞いたことはありますけれど 内容についてはちょっと曖昧です。

どういう意味を指していると思います? アカネさん。

アカネ

利益を出しながら その利益でまた次の投資をしてって言う、余裕のない操業みたいなイメージです。

そうですね 余裕のないビジネスの回し方。
利益が出てそれを投資に回している って言ったら悪くない話ですけれど、さっきのダイエーみたいな状態っていうのは、仕入れた商品の支払いまでの期間を、お金が滞留するはずなんだけど、そのお金を使ってしまうってことなんです。
ダイエーみたいな大きな会社だと ややこしいですけれど、普通のラーメン屋を イメージして欲しいんですけれど、麺を仕入れました。
支払いが1ヶ月後です。
お客さんに麺売りました。 現金で入ってきました。
気が付けば財布に100万入っています。
普通のラーメン屋の店主は その100万が、利益で総資産100万なのか、単に預かり金としての100万なのか わからないんですよ。
結局PLも作らないし、BSも作らないし、気を付けているのは支払い期日までに、現金があるかどうか、しか イメージしていないので、気が付けばその100万は消えてなくなるんです。
わかります?このニュアンス。
皆さんも現金でアルバイト始めて、ガイアックスは末締め15日払いですけれど、今日働いたら今日現金貰える っていうアルバイトを始めて、それでクレジットカードとか回すようになったら、それが自転車操業の状態なんですよ。
止まれば、働くのをやめたら、その瞬間倒産してしまうんですよ。
だから 自転車といっしょで止まれば倒れる。
回転しているという風な ニュアンスもあるけれど、止まれば倒産するっていう。
だから、前に借りたお金を返すために 今日働かなければならない。
今日稼いだお金は 前の借金に注ぎ込まなければならない。
そうすると来月にも借金が膨れ上がってて、来月も働かなければならない。 そういうのが自転車操業です。
現金ビジネスの時には よくそれに陥りがちですね。

バランスシートで 説明すると現金商売って言うのは、現金が増えて売掛とか、在庫とか仕掛かりとか、原材料はあまりないですが、買掛金っていうのは膨れ上がるので、結果的に現金と買掛金が膨れるって そういったものですね。

一般PCメーカーとBTOメーカーで現金への影響は?

では 一般のPCメーカーとBTOメーカー、多分、BTOメーカーって よくわからないと思いますが、Built to Orderって言うので、DELLとか 日本だとマウスコンピューターみたいに、ネット上で自分のスペックを決めて発注すると、その後作って届けてくれる というサービスがあるんですね。
なんかそういうサービスがありそうだな っていうのわかります?

アカネ

はい。

例えばパナソニックとか、ソニーのパソコンメーカーと BTOメーカーでは、現金がどう違うと思います?

レオ

PCメーカーだと値段が決まってるものを そのまま買うわけですから、その分の現金が入ってきますけれど、BTOだと客がスペックを 決めてから発注するわけだから、値段が後々になって決まる。
で、現金が入ってくるのが遅くなる って言う違うじゃないですか。

じゃあ、ちなみに一般のPCメーカーは、誰にパソコンを売っていると思います?
皆さんはパナソニックのパソコンを 誰から買いますか?
パナソニックの扇風機でもいいですよ。 誰から買いますか?

レオ

家電量販店ですかね。

そうですよね、家電量販店です。
て、言うとパナソニックさんは誰に売っていますか?

レオ

家電量販店です。

そうですね 問屋とか家電量販店に売ってるわけです。
て、ことは彼らは現金商売ですか? それとも掛け商売ですか?

レオ

掛け商売です。

そうですね ってことは入金が遅いってことです。
じゃあ、ネット上で マウスコンピューターに発注しました。
マウスコンピューターは誰に売っていますか?

レオ

一般のユーザーにそのまま直接売ってる。

そうですね。
クレジットカードで ユーザーの支払いは遅いですけれども、さっきも言った通り、ユーザーへの売掛金のクレジットカードの 現金化スピードは、早めることが可能で 最短1日も可能だということを考えると、非常に現金化が早いですね。
他、普通のパソコンメーカーと BTOのパソコンメーカーで、

このバランスシートを見て 感じることありますか?アカネさん。

アカネ

一般のPCメーカーは、事前にどれぐらい売れるかを 予想して在庫をもって、事前に現金も失って というやり方をする一方で、受注生産の方は 注文が入ってから現金がなくなるので、より現金が貯まりやすいのかなと思います。

そうですね。
ちなみに現金はプラスになると思います? マイナスになると思います?

アカネ

受注生産の方だと 現金がプラスになると思います。

PLとは別にプラスになっちゃうんですよね。
当たり前ですけど、パソコンメーカーを創業しようと思ったら、まぁ工場の投資キャッシュフローと別に、材料を買って来て それを3ヶ月かけて組み立てるとしたら、その分の工賃が仕掛品とか在庫になって、その在庫を抱えて よし!これが商品として完成したと思って、それでも現金にならないんですよ。
売り先が見つかって、さあ、売れました。 これでも現金にならないんです。
そこから1ヶ月後にはじめて 入金されて来るんです。
てことは、バランスシート上の資産が すごく膨れ上がるんですね。
一方、受注生産の方で、例えば、トヨタかんばん方式って 聞いたことがあるかもしれないですが、工場に置いてある在庫すら仕入れてない、という枠組みをとったりするんですね。
意味わかります?
オフィスグリコとか見たことありますか?

レオ

ないです。

ない。例えば富士の置き薬。
家に置き薬とか聞いたことない?

レオ

ないです。

オフィスにもそうなんですけれど 例えば、オフィスおかんとか

レオ

オフィスおかん?

ここら辺になるとどういうやりとりしてるのか 僕もわからないですけれど、例えばオフィスグリコっていうのは、オフィスにお菓子が置いてあるんですよ。
これは会社が買い取った物だと思います?
で、みんなが100円入れて 持っていけるんですよ、お菓子を。
あっ、自販機でいいですよ。 オフィスにある自販機。

アカネ

はい。

その自販機に入っている缶ジュースは、会社が買い取った物だと思います?

アカネ

いや、買い取ってないと思います。

そうですよね。
バランスシート上、会社にないし 現金も払ってないし、取り出す直前まで 例えばコカコーラ社のものなんです。
それと同じように、工場に部品を材料メーカーに置かしておいて、

シェアリングエコノミーのプラットフォーマは?

Built to Orderで受注が来た瞬間に、これとこれ使いますね。
はい、じゃあこれお支払いします、来月に。 ってやると、一切の在庫を持たない感じなんですよね。
と、すると本当にバランスシート上の 左側が減っていって、その資産が減っていって、エンドユーザーから前受金で金貰えるって事は、負債が増えていくので 非常に資金繰りがよくなります。
なので投資効率でいうと、本当にもう、桁違い。
5倍とか10倍じゃなくて、プラスとマイナスぐらいの違いが あるかもしれないですね。
では続いて、

サブスク・SaaSビジネスでは?

ネット業界です。
シェアリングエコノミーの プラットフォーマはどうですか?

アカネ

同様にプラットフォーマーを、サービス側が 買い取っているわけではないので、サービスが発生した時に

現金がなくなるので 効率がいいと思います。
そうですね、実際はシェアリングエコノミーの プラットフォーマーは、ビジネスの間に入ってないんです。
例えばベビーシッターの方がいて、頼まれる方がいたら 直接取引してるんですよね。
ただ、頼む方は先にプラットフォームで 課金していて、で、働いた人は働いた後に プラットフォーマーがお金を払うので、資金繰り的には 非常にポジティブだっていうことです。
ただ、これはさっきのBTOと違って、プラットフォーマーのお金ではないんですよ。
その契約の中にも入ってないので シェアリングエコノミーは。
直接契約で代わりにお金を預かってますよ ってだけなので、そのお金でビジネスをやるっていうのは、めちゃくちゃデンジャラスなこと なんですよね。

アカネ

そうですね。

皆さんがベビーシッターの立場だったら、え!?俺に支払う俺のために払った俺の金を、俺に支払うべきタイミングまでに、事業拡大に使ってたの!? ちょっと勘弁してよ、みたいな。
ただ、ベンチャーフェーズで 会計がしっかりしていない時に、その他に流用している可能性っていうのは、もしかしたら あるかもしれないですね。
本来はだめですけれども。
では、続いて、

回転差資金とは?

サブスクとかSaaSビジネスで、PLとキャッシュフロー どういう風にすればいいと思いますか?
これはPLとCFは連動しますか? 連動しないですか?

アカネ

連動しないと思います。

なぜですか?

アカネ

・・・

作ったソフトウェアに対して、どう減価償却するのかって言うところで PLとCFのズレが出てくるかもしれません。
サブスクとかSaaSビジネスで、PL、CFの話といえば、毎月使った後に請求するのか?
使う前に払ってもらうのか?
1年間契約してもらって、先に1年間分払ってもらったら 割引しますとか言って、1年間分を払ってもらうのか、このあたりが一番インパクトあるのですね。
先払いしてもらうとどうなると思います?

アカネ

先払いしてもらったら 営業キャッシュフローが一気に増えて、でもPLの方は現金が増えるだけですかね。

PLの方は?

アカネ

PLはどういう風に変わるんですかね?

PLは何も変わらないです。 毎月の売り上げになるので。
1年分払ってもらおうが 3年分払ってもらおうが、毎月毎月500円×10人のご利用だったら 5000円ずつしか売り上げを計上できないです。
なので、サブスクとかも年間割引とか言って、先にお金もらえるな、みたいなのは、やることによって、すごくベンチャー企業も 資金繰りが楽になりますが、資金繰りが楽になるということは、消費者がもしくは利用者が 負担しているということなので、それで広告宣伝費とかバンバン回して、順調に経営が進めばいいですけれど、もしも途中で倒産した挙句には、おいおい、3年分も払ったのに サービスが途中で止まるって何事!?って言う、そういう話になるわけですね。
一旦今日はここまでとしますけれど、ここまでで質問ありますか?

アカネ

自転車操業が危険っていうのは、どのぐらいの来月に払わないと いけないお金を使ったら危険なんですか?

例えばガイアックスが 末締め翌月15日払いです。
クレジットカードも今月使った分が 来月の16日払いですと。
これはすごく健全なんです。 イメージ湧きます?

アカネ

はい。

毎月働いてお金を稼いで、クレジットカードでお金を使って、翌月の15日16日ぐらいに清算します。
そういったサイクルを繰り返している。
これはすごく安全なんですよ。
でもアカネさんがガイアックスを辞めて、今日働いたら今日お金もらえます っていうお仕事をしました。
そうすると本来資金繰りが良くなって、手元に貯金が できなければならないわけなんですよ。

アカネ

はい。

30万とか。そうやって貯金が できている状態なら安全です。

アカネ

うんうん。

問題は「あれ、最近私なんか すごく稼げるようになったのかな」、とか言って同じように30万使い切って、貯金がゼロになってしまった状態で、でもクレジットカードの支払い日の直前に、働いてる数日間で、クレジットカード分の支払いを 賄えるようになると、後10日後に支払わなければいけないから、ちょっと残り5日アルバイトしようかなって、アルバイトしているとすごく危険な状態で

アカネ

はい。

本当はビジネスとして回ってないんだけれど、資金繰り上だけの観点で回ってる っていう状態になってしまうんですね。

アカネ

そうですね、それがダメなことなのか、だめなこと 危険だっていうのはわかるんですけど、それをしてでも成長に回すべき時期 とかってあるんですか?

そうですね、ベンチャー企業は本当は 使ってはならない現金に手をつけて、成長に回すということは あるかと言われたらあります。
自転車操業っていう単語は 暗に会計がよくわかっていない中小企業で

アカネ

はい。

現金商売と中小企業で、現金残高が全然足りてないじゃないか、会社を閉じるにも閉じられないって、もう引退しなさいよと言われても、いや引退できない。だって引退したら 来月の支払いはどうするの、みたいな。
そういったことを指すのであって

アカネ

はい。

ベンチャー企業で言うならば、どちらかと言うと資金・・・
これ回転差資金と言うんです、このことを。

アカネ

うんうん。

その回転差資金を使って ビジネスを拡大するっていう、デンジャラス且つアグレッシブな 日本語として使われると思います。

アカネ

なるほど。理解しました。 ありがとうございます。

だいたい大丈夫でしょうか?
では、最後ちょっと伝えましたけれども、こういったビジネスを拡大するに当たって、出てくるような現金のことを 回転差資金と言います。
これがプラスだと場合によれば、そのお金を余裕資金として活用できるので、経営としてはしやすいですよ とそういう意味になります。
では、以上で終わりたと思います。 ありがとうございました。

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