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財務諸表から、売掛金買掛金の支払いスパンや、在庫回転期間などを読み取ることができます。またそれらを調整し現金を手元に多く置いておくという観点についてレクチャーします。

それでは本日も 経営カレッジをやっていきたいと思います。
ガイアックスの代表の上田です。 よろしくお願いします。

アカネ

ガイアックス入社1年目のアカネです。

レオ

同じくガイアックスでインターンをしている 大学3年生のレオです。よろしくお願いします。

アカネ

お願いします。

よろしくお願いします。
では、今回は前回に続いて回転差資金、そして、そこから算出される、事業立ち上げにおいて必要な資金について、ちょっと考えていきたいと思います。

回転差資金とは?

で、研究開発で1億、2億必要とか、何がプロダクトマーケットフィットするか 分からないから、お金が必要みたいな そういう話ではなく、あらかた例えばこういうビジネスでやろうというのは フィックスしました、と、ただ、それを事業拡大していくと、まぁ、していく中で資金が必要だったり、もしくは資金があふれ出たりするんですが、そういった回転差資金が巡り巡って、どのような資金の必要性に連動して、結果として事業立ち上げに どれぐらいお金が必要なのか、というような話をしたいと思っています。
改めてですが、回転差資金。 これについて、これ、どういう意味でしょうか?アカネさん。

アカネ

前回、自転車操業の話が あったと思うんですが、本来だったら来月に 支払わなければいけない分の金額を利用して、さらに稼ぎを出していく ということかなと思ってます。

ニュアンスとしてはそういう感じですね。
みなさんの中にお金を得るにはどうしたらいいか、安く仕入れて高く売って、その差分でお金が貯まる というイメージがあると思うんですが、実際にはお金はそれでも貯まるんですが、それ以外の要因も結構大きかったりします。
仕入れたお金をいつ払わなければならないのか、売ったお金がいつ入ってくるとか、これの差が結構、特に金額が大きくなってくると 連動して大きくなったり、10の単位でビジネスをしていたのが、100の単位に膨れ上がっていく中で、それがお金が貯まりがちの 支払い、受け取りスパンなのか、お金が流出しがちな 支払い、受け取りスパンなのかの差で、大きく違ってくるということです。
前回お話しした自転車操業っていうのは、この回転差資金が会社としてはプラスで、ビジネスやっているだけで 現金が何か生まれちゃいました、と、儲かったわけではないけれど 現金が生まれちゃいました、と、その現金を使い果たしてしまうと、ビジネスをストップできないですよ っていう話です。
自転車操業の回転とこの回転差資金は ちょっとニュアンスは一緒なんですけれど、そういう風にちょっと違いを 理解してもらえたらなと思います。
では、また今日も、

BSとPLの関連

簡単な状況を説明して、イメージしていって頂ければと思います。
BSとPLの関連、回転差資金、この辺りをちょっと考えていくんですが、材料40、40円でも40億円でもいいですが、40仕入れました、と、で、この支払いに関しては翌月払います、と、で、工場に材料40分、1ヶ月分を手元に置いて、入って来る度に毎月20の工賃で加工して、1ヶ月経ったところで中間の仕掛品が出来上がり、2ヶ月経ったところで完成品になります、と、そしてそれを工場に置いて 1ヶ月分くらいは置いて、で、それを販売して 販売が無事成立すると2ヶ月後に入金されます、と、仮にこういうような ビジネスプロセスを歩んでいました。
ここまで大丈夫ですか?

アカネ

はい。

まず、PLからいきたいんですけれども、これは毎月 月次PLとしてはどんな数字になっているでしょうか?
では、レオさん。

レオ

材料40で仕入れた時点で、原価として 計上されるのは売り上げが出てからですもんね。

そうですね。 ただ、毎月売上げているわけなんですよ。
で、毎月仕入れてるわけなんですよ。

レオ

あっ、なるほど それだと原価として40が引かれると思います。
で、 毎月20の分も原価として計上されるのかな。
すみません ちょっと整理ができていないです。

まず、PLの一番上は何ですか?

レオ

売り上げです。

はい。まず売上はいくらですか?

レオ

100です。

そうですね。これは毎月100売っています、と

レオ

はい。

そして、それの原価がいくらなのか?
40だけなのか?他にもっとあるのか? どう思いますか?
20が足されるんじゃないですか、毎月。
そうですね。毎月20足されますね。
完成に至るまで20だけで済むんですか?

レオ

40ですね。

と言うことは、全費用はいくらですか?

レオ

80。

そうですね。で、粗利が20と。

構造としては売上100、原価80、総利益が20、それ以降はシミュレーションに書いてないので、TVCMをかけたかかけてないかとか そこら辺は載ってないので、一旦適当に書いていますが PLとしてはこういう形になります。
で、原価のところですが、仕入れた40に対して、20、人件費を突っ込んだ時に、ちょっとテクニカルなので そこまでは理解しなくてもいいのですが、20、突っ込んだ時に、その月の費用としては20は出ません。
40の裸の原材料に20の仕掛品、そして更に20かけて完成品に至った時に、その完成品の簿価が 価値アップしていくんですよね。
40が60になって、60が80になるんですね。
で、PLにはそれは反映されません。
で、あくまでその80の物体を 人に売りつけた時に、初めて原価認識されます。
ということはですよ、これは 毎月売上が上がっているイメージでしたけれども、毎月売上が立たないビジネスで例えてみると、例えば100円で木材を買ってきました。
で、毎月30の人件費をかけて、その木材を加工しています。
2年間加工し続けました。
そうすると30かける24の分です。720ですかね。
仕掛品とか完成品に資産計上として載っていって、その間、費用は1円も出ない、という形になります。
で、100円+720の合計840は (※注記 正確には820)、1000円で売れれば、160円の利益だし、残念ながら 誰にも売れませんでしたって言って破棄したら、それがいきなり費用として上がっくるわけです。
大丈夫ですか?
では続いてバランスシート。
では、アカネさん バランスシートはどんな感じになると思います?
分かるところからでもいいですよ。

アカネ

純資産の部がプラス20ですかね。

そうですね 営業系資産と営業系負債だけでいいです。
さっきもPLの方で売上と粗利までしか 議論しませんでしたけれど、同じようにバランスシートの 営業系資産と営業系負債だけで大丈夫です。

アカネ

負債がプラス100ですかね。 入金されてない分。

入金されてない分が負債ですか?

アカネ

いや、入金されてなくても BSには計上されますかね。

されますね。
BSに計上されますが それは人から借りているものですか?

アカネ

売上なので純資産。

純資産という単語は今は使わないです、きっと。
資産ですよね。

アカネ

資産ですね。

なので、改めると資産で200ですね。

アカネ

あ、2ヶ月分ですかね?

2ヶ月分。
100で販売して まだお金をもらっていないんですよね。
それは資産か負債かどっちですか?

アカネ

そこは資産ですね。

そうですね、資産で200。 はい、それは正解です。
ちなみに科目としては 売掛金という科目になります。
はい。他は?

アカネ

仕入れた分の 給料の分の20が負債に入りますか?

負債に入りますかね?
誰が誰に負債されて まぁ、我が社が誰に借りているんですか?

アカネ

従業員かなと思ったんですけど、でも結局来月には支払われるので、資産だけですかね・・・

20の工賃の支払いタイミングは これに記載しないので、もしもだいぶ遅れて払いますって言うと、負債に載ってきますね おっしゃる通り。

アカネ

はい。

でも、一旦そこは日払いで払っていたとして、他はどうなりますか?

アカネ

資産がマイナス20かける2の40です。

マイナスですか?資産。

アカネ

その給料の分 さっきの200と合わせて160ですか。

従業員に払ってる40を日払いで払いました。

アカネ

はい。

間違えるとしたら、PLにマイナス40つくんじゃないですか っていうのが正しい間違い方ですね。
例えば今月20給料を払いました。
ただ、それが費用でなく資産になるんですね。
ちょっと意味がわからない?
例えば道を歩いている最中に暑いから、アイスクリームを20で買いました。
これはどう処理されると思いますか?

アカネ

それは現金が減ります。

そうですね。PLとかBSで

アカネ

資産が減ります。

そうですね、資産が減ります。 そしてPLで費用になります。
ここ大丈夫ですか?

アカネ

はい。

道を歩いている時にアイスクリームを売っていて、20で買ったんですけれど、誰かに売りつけようと思って手に持っています。

アカネ

はい。

これはどうなりますか?

アカネ

同じく現金が減って資産が増えます。

そうですね。 で、PLにはどう反映されますか?

アカネ

PLでは反映はされないです。

そうですね 実際販売が成立するまで反映されない。
原材料に対して加工するというのは、そういう位置付けなんですよね。
なので、現金は減りますけれど、その分、原材料の価値がアップする っていうバランスシートになります。

アカネ

はい。 じゃあ資産として商品が増えますか?

そうですね。 ちょっとどんな感じなのかというのを出すと、

まず資産としては現金があります。
これは売掛が現金化されたり、今言った形で給料が現金分から差し引かれたり、下請けに払った40だったりするんですが、そういったものが毎月基本的には 増えていっているんだと思いますが、ちょっと前提が足りないので、今日時点で現金がいくらあるかは よく分かりませんという状態ですね。
次に売掛金が200あります。
売った後に 100が2ヶ月後に入金されるので200ですと。
原材料40、仕掛品60、在庫80っていうのは、バランスシートって言うのは、 期間じゃなくて、ある瞬間瞬間の状況を表すものなんですね。
ここまで大丈夫ですか?

アカネ

はい。

今日この瞬間、工場を見に行って、写真をパチリって取りました。
ある時仕入れた原材料40が、1ヶ月仕入れた分 丸々倉庫の片隅に置いています。
そして次の区画を見てみたら、1ヶ月頑張って仕掛ったやつが、同じロット分置いています。
そして別の区画を見てみたら、それが更に1ヶ月、工数をかけて、完成在庫品として 同じユニット数、在庫として並んでいます。
で、もっと在庫があるのかなと思ったら、それ以上のやつは売れ払っちゃったみたいで、工場には存在しません。
こうなると原材料の価値40、 仕掛品の価値60、在庫の価値80、合計180が工場に眠ってるっていう、そういう形になります。
負債の方を見ますと40で買ってきて、1ヶ月後に払うので、1ヶ月分の40が負債として載っていると、はい、ここまでで質問ありますか?

レオ

買掛金の上の前受金って何ですか?

前受金はですね、これは後払いにしているんですね。
2ヶ月後の後払いにしているのですが、仮に1ヶ月に先入金してもらったら、バランスシート上どうなると思います?

レオ

先に入金してもらった場合は 資産として計上されないんじゃないですかね。

何が資産として計上されるんですか?

レオ

その入金してもらった分ですかね。

例えば100が

レオ

はい。

100の現金が資産として計上されますよね。

レオ

はい。

それ以外にバランスシート上に 載ってくるものはないですか?

レオ

あっ、来月分の売り上げ?

先に100もらったんですが これが贈与として、ギフトとしてもらったのであれば 現金に足し込めますけれど、これは商品を入れる前までに 先に払い込んでもらっただけなので

レオ

あっ、なるほど。

どこに載ってくると思います?

レオ

負債ですね。

そうですね、負債。 前受金という名称で入ってきます。
もしもその瞬間、工場が爆発して 商品が納品できなくなったら、おそらくその100は 返金しなければならないはずです。

レオ

わかりました。

事業立上げのための必要資金は?

では、今の規模のビジネスを 立ち上げようとしました。
そのために創業時、 さぁ、いくら必要になるでしょうか?

(レオ)少なくとも在庫と仕掛品と 原材料と買掛金を足した総額じゃないですかね。
惜しいですね。いい線いってますけれど。

レオ

あっ、買掛金がいらないですね。

そうですね。

レオ

140ですね、合計。
あっ間違えた。180です。

合計いくらでしょうか?

レオ

180じゃないですか?

どういう計算式ですか?

レオ

そのまま、さっき言ったように、在庫と仕掛品と原材料を足し込んだもの。

あっ、が、180。

レオ

はい。

はい、アカネさんどう思います?

レオ

すみません、やっぱり 買掛金も必要だと思うので220だと思います。

違いますね。
買掛金は、 どういうニュアンスのお金ですか

レオ

買掛金は仕入れて 納品された後に払うみたいなイメージです。

そうですね。それがどんどん 膨れ上がるような契約に変えたら、事業立ち上げ期に必要なお金 ってどうなると思います?

レオ

それに比例して 膨れ上がっていくんじゃないですか。

じゃあ例えば 1ヶ月後に払うから40なんですけれど、2ヶ月後に払うとなると 買掛金はいくらになると思います?

レオ

そのまま80ですか?

そうですよね。
2ヶ月分が積み上がって80になるわけですよね。 大丈夫ですか?

レオ

はい。

じゃあ、これ 1年後に払うとなるといくらになると思います?

レオ

あっそうか、480。

はい。その時、会社として、現金をたくさん用意しておかなければならないのか 用意しなくていいのかどっちだと思います?

レオ

売上によって変動してくるというか、わからないです。

究極的に言えば、会社が下請けの人に払うお金が1年後でいいです。
従業員に対する支払いも 即金じゃなくて1年後でいいです。
会社としてはお金は楽ですか? 苦しいですか?どっちですか?

レオ

苦しいんじゃないですか。

なぜ苦しんですか?

レオ

月ごとに払ってしまう方がやっぱり・・・。

多分、物事をもっと リアリティを持って考えた方がよくて

レオ

はい。

例えばレオさんが 友達の大学生に焼き芋ビジネスをさせました、と

レオ

はい。

彼がせっせと毎日働いて せっせと売上を上げていきます、と、ところでお前の給料さ、今月稼いだ分、来月払うし、来月頑張った分は1年後の来月に払うから、っていう契約になったらレオさんはどうですか?
助かりますか?苦しみますか?

レオ

苦しいですね。 その間現金が手に入らないので。

レオさんが雇っている方ですよ。

レオ

あっ僕が雇っている方ですね。 ってなると楽ですね。
手元に現金がたくさん残るので。

そうですよね。

レオ

はい。

買掛金っていうのはそういう意味です。
膨れ上がれば膨れ上がるほど、会社は楽なんですか?苦しいですか? どっちですか?

レオ

楽です。

そうですね。

レオ

はい。

じゃあ改めて、なぜ80、60、40に 40を足し込むんですか?

レオ

足し込むではなく マイナスなのかな・・・あれ違うか・・・。

引くで正しいんです。

レオ

会社にとっても40分を払わなくて いいわけですから、現金として

はい。

レオ

マイナスですね。

はい。ちなみに もうちょっと修正が必要なんですが、アカネさんどういう金額が必要だと思います?

アカネ

すみません。 給料払うのって2ヶ月後でしたっけ?

即金。日払い金。

アカネ

あっそっか。

なので、ここに未払い給料という負債が載ってない というそういうニュアンで思ってもらえれば。

アカネ

で、この180引く40の140 ではないってことですよね。

そうですね。1項目抜けていますね。

レオ

売掛け金か。

じゃあ、売掛金は会社にとって どういう位置付けなんですか?

アカネ

売ったのに現金が入ってきてないので、貸している状態ですね。

そうですね。それが大きければ大きいほど、会社としたら楽ですか?苦しいですか?

アカネ

苦しいですね。

ってことは、この状態になるというような、事業規模をイメージした時に 最初にいくら現金が必要ですか?

アカネ

340。

そうですね。340ですね。
売掛金、在庫、仕掛品、原材料 足し仕込んだものから買掛金を引く。
もうちょっと別の言い方をすると、営業系資産から営業系負債を引く分は 最低限元手がないとスタートできませんよ、と。
これバランスシートの形になっていますけれど、見て頂く通り 資産の方を足し込んだら380ですよね。
買掛金が40あるってことは、340純資産の所に ボリュームがないと形になりませんよ、という意味なんですよね。
なので、340持ってビジネスをスタートしたら、5ヶ月目ぐらいにこの状態になります、と、で、「もう現金ないです」みたいな状態だけど、翌月には売掛金が現金として入ってくるので、340あったのでギリギリ会社は 回りましたっていう話です。
ところが事業が好調で売上が倍になりました。
さあ、この会社はどうなるでしょうか?

レオ

すみません。事業が好調で 純資産が倍になるって話でした?

売り上げが倍になりました。

レオ

売り上げが倍になる。

はい。

レオ

そうすると売掛金が膨れ上がって 苦しくなるんじゃないですね、より。

そうですね。ちょっと、すごく省略して言いますが、売掛、在庫、仕掛品と原材料が全部倍増して、買掛も倍増してギリギリ乗り越えたつもりが、現金不足で倒産してしまうということですね。
もっと言えば 680お金がないと駄目でしたって言う

レオ

なるほど。

つまり回転差資金がマイナスなので、事業拡大に応じて現金が失われていきますよ っていう、そういう話です。

事業立ち上げ時の必要資金を減らすには?

では、事業立ち上げ時に 必要な現金を減らすためには、どうしたらいいでしょうか?

取引先さんと どういう契約条件を変えていくと良いでしょうか?

アカネ

なるべく売掛金を小さくして 買掛金を大きくできたらいいと思います。

そうですね。具体的には どんな条件にしたらいいと思います?

アカネ

支払い期日を遅くして できるだけ売上の現金を早めに払ったら。

払ってもらう。例えば2ヶ月後入金だったら 1ヶ月にしてくださいとか

アカネ

はい。

そういう形に変えるわけですよね。

アカネ

はい。

もしくは、発注時に 先に現金を振り込んでもらえますか?みたいな。
そうすると売掛金が前受金に変わって、資金繰りが劇的によくなるわけですよね。 はい、他はどうでしょうか?
どういうことをすれば 事業立ち上げ期の資金は減るでしょうか?

アカネ

出来る限り在庫を減らすことですか?

その通りですね。
そのためにはどんな工夫が必要だと思います?

アカネ

受注から生産までの 人件費を減らしたりとか、スパンを短くしたりとかですかね。

そうですね、人件費を減らすというのは 難易度が高いと思うんですよね。
それは首を切れないという意味ではなく、いちおう、それを前提に 仮説としておいているので、40の仕入れを30にすればいいと思います みたいな回答なので、それができれば苦労しないですよとか、100円を200円で売ればいいと思います みたいなそういう話なので。

アカネ

はい。

工場でのオペレーションを 短くすればいいんですね。
意味分かりますかね。
例えば40で仕入れたこのユニットに対して、20の給料の人が作業をして、翌月に別の20の人が作業しました。
そうではなく 2人掛りで1ヶ月で仕上げました。
これ、原価率は一緒なんですよね。
2人の1ヶ月分使ってるので、20かける2の40かかるんだよ。
バランスシート上は それするとどうなると思います?

アカネ

原材料が20になりますか。

原材料で到着したものを1ヶ月工場に寝かさずに、すぐに使い始めたら原材料は減ります。
仕掛りの60が丸々なくなりますね。
工場をぱっと見たら 原材料1ヶ月分の1ユニットがあって、完成品の1ユニットがある みたいな状態に近づくので。
改めてなんですが、原材料が1ヶ月分 4週間分の原材料を置いているんですが、これが少なくなればなるほど 必要な現金が少なくなるわけです。
意味わかります?
これを別の言い方をすると 例えばレストランでアルバイトしてます、と、マクドナルドでポテトを揚げてるんですけども、ポテトを揚げる横の冷蔵庫には ポテトが1日分入っていて、裏の冷凍庫の中に10日分が入っていて、蓄の冷凍庫の中に3ヶ月分入っていて、みたいな、このポテトの在庫を 全店舗も含めて在庫を半減させたら、その分、現金が溢れ出てくるわけなんですよ。
まあ、当たり前ですけれど、そこまできっちり在庫を それぞれのレイヤーに配備したら、それだけ現金が必要だっていう話なんですよね。
なので、工場をぱっと見た時に、原材料とか仕掛品とか在庫が いっぱいあればあるほど、たくさん現金を使っているし、来たものをその日中にみんなで仕上げて、その日中に お客さんに売りさばいてるような会社は、めちゃくちゃ現金が少なくていい ということになります。
大丈夫ですか?

アカネ

はい。

レオ

はい。

以上で大体今日の話は終わりになるのですが、これ、すごく重要なことは、また後ほど説明していきますけれど、100の現金で10生み出すのと、50の現金で10生み出すのでは、利益はどれぐらい違うと思います?
何の利益の話をしているのか ちょっとややこしいのですが、PL上の利益ではなく、投資をした人間からしたら、100突っ込んで毎年いくら利益が上がる? みたいな、そういう感覚からいくと、使う現金が半減するっていうことは、利益率が倍増するってことなんですよね。
先ほどの、1人が前半の工程をして、2人目が後半の工程をして、2人で完成しました。
2ヶ月かけて完成しました ってのを1ヶ月に減らすだけで、仕掛品の60が全部カットできるってことは 必要な現金がなくなります。
こういうようなオペレーションに変えた時、PL上はどういう変化があると思います?

アカネ

PL上は変化はおきますか?

PL上は変化がないですよね。
PL上は変化がなく 同じような利益を出しているんだけど、その実態 バランスシートとか回転差を見た時に、全く構造が違ってて で、全く使う資金の量が違ってて、結果的に投資対リターンという観点では、大きく差が開いてくるってことなんですね。

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