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倒産しそうかどうかは財務諸表にどう現れるのか、いざ倒産をするとなると誰がどういう動きをするのか、債権放棄というものがどのような力学で発生するのか、取引先の倒産リスクへの対応の仕方などをレクチャーします。倒産に関するレクチャーの後編です。

倒産しそうな財務諸表は?

倒産しそうな財務諸表、これはどういう財務諸表だと危ないんですかね?
どこを見たらわかりますか?

レオ

BSですよね。

BSのどこを見たらいいですか?

レオ

今までの借金、固定負債と流動負債・・ ちょっと待ってください・・。

アカネ

流動負債と流動資産のバランスですかね、 まずは。

そうですね、まずはそこですね。
固定負債がどうであれ短期的には関係ないので、一番重要なのは流動負債。
そして、それに対応する流動資産があれば凌げるので。
それに対応する流動資産。
流動資産をもうちょっと細かく見るとしたら 何を見ますかね?

アカネ

現金がどれくらいあるのかは見た方がいいので、その売掛金がどれくらいのスパンで 現金になるんだろうとか、その辺も見ると思います。

そうですね、PLと組み合わせながら、そういったことを見るかもしれないですけれども、バランスシートだけで見るとしたら、まず流動資産が1億あるから安心ね、じゃなくて、そのうちの現金がいくらなのか、現金・預金、もしも上場有価証券とか上場株を持っているとか だったらいつでも現金化できるので、いつでも現金化できそうなものは いくらあるのかというはチェックしないと、流動資産が1億あっても 現金が20万ですって言われてら、ちょっと(倒産)直前だなぁ みたいな感じになるので。

レオ

なるほど。

他はどうですか?

レオ

固定負債と固定資産のバランスですかね。

まぁ、そうですね。
ただ、長期的な話なのであまり重要じゃないですね。
財務諸表全般を見てどういうことを気にします?

レオ

わからないですけれど それこそ、さっきの流動資産に関わる話で言えば、キャッシュフローのどれぐらい現金が 入ってきてるか、とかが重要なんですか。

そうですね。
キャッシュフローのどこを見ますか?

レオ

営業キャッシュフローですか?

そうですね 次に見るとすると営業キャッシュフローですね。
毎月黒字だと これまた見方が変わってくるんですよね。
毎月赤字だと これちょっとやばいなって言う風になってきます。
償却前利益でもいいんですけれども、償却前利益と営業キャッシュフローって 何が違います?アカネさん。

アカネ

償却前利益の方は 原価として計上された分しか引かれていないので、長期的な投資 長期的なものが反映されていなくて、でも営業キャッシュフローの方は 現金の動きをそのまま表しているので、「ゲンカ」として計上されていない分も 反映されています。

ちょっと違いますね。
営業キャッシュフローのPLからの算出方法は何ですか?

アカネ

純利益に減価償却分を足して、違いますね。純利益から税金を引く?

レオ

今ので合ってます、最初ので。
最初、純利益+減価償却費+-営業系資産ですね。

営業系資産負債の

レオ

と、負債

プラマイにする。

レオ

プラマイにする。

アカネ

あ、そうですね。

純利益に減価償却を足す。

アカネ

はい。

減価償却の減価と 粗利を算出するための原価は、全然、もちろん、意味が違うので 気をつけて頂きたいですけれど。
ともかく、減価償却を足す。
営業償却前利益というのは いったい何かと言うと、営業利益に減価償却を足し込んだもの。
もしくは、営業利益を算出する時に、減価償却を引かないものが 償却前利益って言うんですけれど、赤字会社とか経営不振会社だったら 税金もそんなに大したことはないので、償却前利益っていうものは果てしなく、営業キャッシュフローと一致しています。
営業系資産とか 営業系負債の増減もありますけれど、一般的に継続しているビジネスであれば、そんなに変わらないので、去年から今年に急に変わったりしないので、ついては、営業キャッシュフローというものと、償却前利益っていうのは一緒で、ともかく 倒産するかどうかをチェックする時に、この数値をチェックするのは すごく重要です。
話し戻りますけれども、債務超過=倒産じゃないんですね。
債務超過は破産の要因にすることは 出来ますけれど、テクニカルには、でも、実際は債務超過だからって言って、長期債務が大きければ 短期債務がなければ、何も今日倒産する人はいないっていう そういうことなんです。
一方赤字とか、営業キャッシュフローがマイナスっていうのも、すなわち倒産じゃないんですよね。
赤字だからって現金が10億円あれば 倒産しないので、結局、財務諸表からは 倒産しそうということはわかりますけれど、決定的な証拠にはならないと言うか、決定的に読み取ることはなかなか難しいんだよね。
やっぱり 財務諸表で読み取るんじゃなくて、資金繰表で読み取らないと わからないですよね。
つまり、例えば、投資先とか取引先で、バランスシートをパッと見て 危なそうだったら、財務諸表のここを出せって言ったって、なかなか、白黒がはっきりしなくて、資金繰りを出してもらえますかって言って、資金繰表を見て これの売上ってマジですか、とか、これ、借入って書いてありますけれど、本当に借入られるんですか?
これの見込みはどうなっているんですか とかって、そういうところを聞かないと リアルに倒産するかどうかはわからない。
資金繰表っていうのは キャッシュフローステートメントと違って、未来のことを書くので、それを見るのが一番 倒産かどうかわかるということです。
もう一つは、倒産しそうな会社というのは 何でもアリなので、粉飾決算をしている可能性がすごく高くて、粉飾も簡単にできるレベルと、なかなかできないレベルが あるんですけれども、例えば、バランスシートを 膨らますっていうのは簡単にできるので、どちらかと言うと 本当に粉飾が簡単に、粉飾と言うかお化粧のレベルで できちゃうかもしれないですね。
一方で現金残高まで嘘をつきにくる。
これもフェーズによって変わるんですけれど、それこそ 監査の入っていないベンチャー企業ならば、現金残高なんて適当に書けば書けるので、書き直せるんですが、ある程度しっかり体制が出てくると、さすがに現金残高の粉飾は してこないのかなって気がします。

レオ

ちなみにそれって 法には抵触していないんですか?

まあ、法に抵触しているかもしれませんが、なかなか難しいですよね。 いろんなレベルでね。
まず、会社が倒産することは、違法じゃないんですよね。 わかります?
倒産すると逮捕されるわけじゃないんですよ。 ここまで大丈夫ですか?

レオ

はい、大丈夫です。

次に、会計で色んな評価があるんですけれど、例えば 腐っている缶詰を在庫として置いてある。
これをゼロ評価するのか、買ってきた100円で評価するのか、どちらがどうですか?

レオ

ゼロ評価するのが妥当かな とは思いますけど

では、それをゼロ評価しなかったら、どういう罪に罰せられると思います?
そういうグレーゾーンが いっぱいあるわけですよ。
これが上場していて監査法人が入っていると、いやいや経営者さん、と、これはゼロ評価するべきですよって言って、いや別にゼロ評価にしなくてもいいですけれど、しなかったら僕らサインしませんから 上場廃止ですね、みたいな。
そういうやりとりが繰り広げられるので、まあ、なんとか、耐えられるんですけれど、別にそういう義務もない会社で、ゼロ評価しない決算書を出して、いや、これ会計処理が 徹底できてませんでしたって、言われたら別に、犯罪とは言い切れないかもしれないですよね。

レオ

うん、確かに。

でも、結論、犯罪とするのは難しいでしょうね。
もう一つ重要なのは 金を貸している立場からして、犯罪だと認定できたら 金が返ってくるのかっていう観点からも、すごく意味のないことでしょうね。

レオ

なるほど。

倒産しそうな会社っていうのは、本当に、何でもしてくる可能性があるんですよね。
当たり前ですけれど、金持ちが集まってる表参道で 女性が財布片手に歩くのと、貧困地帯でそこら中で 人殺しが起こっているような、そういう海外のどこかの貧困地帯で、女性が財布を裸で持って歩くのと、全然意味が違うわけですよ。
裸で財布持ったら危険だっていう話の前に、お前どこ歩いてんだいって話なんです。
つまり、取引先が粉飾かどうかなのかは、分析する必要はほとんどなくて、通常は。
でも、危ない時にはそういったことも 意識しなければならないって話です。

整理して復活しやすい状況は?

では、続いて 整理して復活しやすい状況とは?
先ほど閉鎖処理の話がありましたけれど、会社を閉じてしまうのか 破産してしまうのか、はたまた整理とかして事業を存続させるのか。
どういう状況だと復活させやすいと思います?

アカネ

現金は尽きてしまったけれども、利益は見込める時とかですかね。

そうですね。
利益が見込める時は存続しやすいですよね。
逆に言うと、利益が見込めるのに なぜ現金が尽きちゃったんですか?

アカネ

投資に結構 お金を回してしまった場合ですかね。

そうですね、投資にお金を 使っちゃった場合もそうですけれど、あまり現実的じゃないですね。
毎月100万利益あげているのに 1000万投資して、その請求書が回ってきたから倒産だ、みたいな、そういう会社はないかもしれないですね。

アカネ

開発費とかそういう意味でした。 投資にって言うのは。

まぁ、昔の?

アカネ

はい。

つまり、投資をして、投資をしてと言うのは もちろん開発とかもそうなんですけれど、現金残高見ながら投資するので、一般的には。

アカネ

はい。

直近で投資して倒産することはないと思います。
そうではなくて、昔投資をするか、大赤字をして たくさんの債務があって、例えば10億円の借金があって 1年間で1億返さないといけません、と。
ところが毎月300万の利益が出ていて、3600万儲かっているんです。
でも、3600万儲かっているけれど、1億返せって言われたら 返せないんです。
で、今年何とか凌げました 来年凌げません。
みたいな時は、利益が出ているけれども、現金が尽きちゃった状態ですよね。
こういう時はどういう整理が可能だと思います?

アカネ

返済期間を伸ばす。 伸ばしてもらう交渉をする、ですね。

その通りですね。
10億の借金を10年で返すんじゃなくて、3倍にして30年にしてください。
それだったら返せますって言ったら 乗ってくるかもしれないですね。
もしくは、さすがに30年はきついから、10億だと本当、倒産させてしまいますけれど、3億に減らしてくれたら返せるので 3億に減らしてください。
こういう交渉ですね。
で、ここら辺を組み合わせながら交渉するでしょう。
大体そういう交渉をする時はやっぱり 経営者としてけじめを見せるために、自分の報酬を、例えば 半減させます、と。
一方、毎年の利益3000万を 4000万まで引き上げます、と。
ただ、それの5年分で 勘弁してもらえませんか、みたいな。
そこら辺のセットが重要だと思います。
でも、そうでなければ 僕らの気力も続かないので倒産させます。
倒産させるのは自由ですから、って言う。 こういうロジックかな、と。
話戻って、償却前利益とか営業キャッシュフローが、黒字であると言うのは すごいパワフルですね。
遊園地とかはよくそういう感じで倒産しています。
なぜだかわかりますか?

アカネ

最初の初期投資が すごく大きいって言うことがありますよね。

そうですね。
最初の初期投資がすごく大きい。
そしてランニングの経費がそこまで高くない。
で、予定通り客足が伸びてたり、まあ、利益は出易いから出るけれど、初期投資を賄うくらい利益が出ない。
そうなってくると、償却前利益は黒字だけど 返済で首が回らないので、倒産処理をします ってそういうことはあると思います。

アカネ

はい。

エアラインもよく倒産していて、そういう意味では。
で、その時にやっぱり気になるのが マイルの扱いですね。
マイルというのは、エアラインのバランスシート上 どのような位置づけになると思います?レオさん。

レオ

マイルは固定負債ですかね。

そうですね。
固定か流動かわからないですけれど 負債ですよね。
倒産したらどうなると思います?
倒産処理をしたら。

アカネ

すいません。 マイルがちょっとわかってないです。

マイルっていうのは、マイルでもポイントでもいいんですけれど、お店で使うとポイントが貯まっていきます。

アカネ

はいはい。

そのポイントは1ポイント1円で使えます っていうのが、膨れ上がってる状態ですね。

アカネ

はいはいはい。

これが企業の財務諸表上 負債に載っているんだけれど、倒産処理でどうなるか?

アカネ

優先して返すべきものに なるんじゃないですか

優先して返すべきもの、例えば、ポイントもらった人に返す っていうのはどういうことですか?

アカネ

そのポイントをサービス内でしか使えない場合は、ちょっと返すのは難しくなるんですけど、現金と換えられますっていう場合は、サービス終了後も 使えるようにした方がいいと思います。

債権者に一律3割カットを お願いしている時に、何て言うんですか?

アカネ

債権者よりも優先するべきなのでは って思ってます。

法律上優先すべき債権じゃないんですね。

アカネ

はい。

ただ、この会社が再生したいんであれば、お客の信頼を失ったら最後 もうお客さんが利用してくれなくなるので、そこは守りましょうよって言ったら、銀行とかその取引をして債権を持っている人が、まあ、確かにそこはしょうがないな、みたいな。
うちの債権を半分カットしてでも そこは手をつけない方が、結果的に業績をキープできて 残りの半分返ってくるかな、みたいな。
ところが会社が倒産になるとなると 全然優先されないので、貯めていたポイントは明日から使えなくなります っていうのが、ごくごく普通の話です。
ただ、正直、リスクにさらされるもので、改悪がされる可能性もあるんですよね。
今まで1ポイント1円で変換できましたけれど、今回、会社更生法の適用となり ポイントの扱いが変わります。
10ポイントで1円にしかなりません、みたいな。
そういうような着地もありえるわけですね。
そういう意味では、今、コロナで すごくエアラインの業績が落ちている中、マイルとか貯めている人は、まあ、僕とかそうですけれど、もう無意味に今、マイルを使いにいっていますね。
やっぱりマイル残高があることがすごい怖いです。
いつ何時エアラインが倒産するかわからないし、いつ何時そういったマイルが なくなるかわからないので、

債権放棄の力学

では、続いて 債権放棄の力学についてお話したいのですが、そういう意味では、例えば、10億の借金を3億に減らすと 返済できそうだけど、10億のままだと返済できない ってことがあり得るんです。
ここまで大丈夫ですか?

アカネ

はい。

レオ

大丈夫です。

一般的に経営陣がお願いにあがるわけです。 これも大丈夫ですか?

レオ

はい、大丈夫です。

時々、金融機関側が 債権放棄を勧める時があります。
それはなぜだと思いますか?

アカネ

金融機関側の取り分を 増やしたいからですよね。

取り分は10億を3億にしたら 3億になってしまいますよ。

レオ

その会社を存続させたいから じゃないですか。

んー、存続させたいから。 まぁ、そうなんですけれど、金融機関は10億円の貸付について、自己評価してるんですね。
ちなみにその自己評価も、金融庁からのチェックで査定されるんですけれど、仮にその会社に貸し付けている10億円、どういう評価がされると思います?

レオ

どういう評価ですか?

さっきの100円で仕入れてきた缶詰、いくらで評価するかっていう話と一緒ですよね。

レオ

うん。

うちの会社に並んでいる、この資産、10億円の貸付しているっていう、この資産、どう評価すべきか?

アカネ

でも 10億の価値はないと評価してますよね。

10億の価値はない って評価せざるを得ないですよね。
それだけの規模の会社であれば

レオ

うん。

で、ともすると 全額引当が求められるわけなんですね。
わかります?

レオ

全額引当ですか?

10億に対して 10億の引当をして、0円の評価にさせられる可能性があるわけです。

レオ

はい。

だから、価値なしよ、と。
この仕入れてきた果物 腐っているからゼロ価値ね、みたいな。
で、もしもお金が入ってきたら、特別利益と言うか営業外利益というか、そういうような扱いにする みたいな監査になるわけです。

レオ

うん。

ところが、7億円債権放棄すれば、3億円の価値は認められるかもしれないですね 正常債権として。
わかります?

レオ

はい。

なので、銀行側からしても 評価を落とすと、自分の成績、失点の成績、銀行の成績に直結するので、正常債権であり続けることを キープしようとする力学が働くんです。
結果的にリスケをしたり、債権放棄をするということを、銀行側の力学としてすることもあり得るわけです。
じゃあ、銀行が勝手に債権放棄した中で、代表者にお前責任取ってクビ取れよ、クビになれよって言っても なかなか会話が通じなくて、俺は別におまえらに 債権放棄お願いしてないよ、みたいな。
銀行は いやいや、おまえらのために債権放棄したのに、だって正常債権先にならないからって。
でも、正常債権先になるかどうかは そっちの問題であって、俺らは返すつもりだったのにって、債権放棄するのは勝手にすればいいけれど、だからって言って 俺らが責任取らなければいけないのかって、そういう会話が繰り広げられるケース もあるんですね。
なかなか、フトッタマな(肝っ玉の太い)経営者だな っていうのをニュースを観ながら、ニヤニヤしながら読んでるんですけれど、そういうような力学もあったりします。

取引先の倒産で損をしないためには?

最後、取引先の倒産を受けて、これはもちろん 先に出金するんじゃなくて、先に納品をしてもらってからお金を払うとか、先にリスクを背負うことなく、取引をするっていうのは重要ですね。
もしくは保証金を入れてもらったり、ただ、そういうような活動が、取引先側の資金繰りとしては どうなるのかわかります?

アカネ

取引先からしたら現金が 先に流出しちゃうのでやりたくはないです。

そうですね。
だから、大した危機ではないのに 危機だって噂になると、みんながそういう取引を求めてきて、そうじゃなければ取引停止だってなって、急速に資金繰りが悪化して、結果的にそういう噂が 倒産リスクを加速させたりするんですね。
まあ、でも、それは もうしょうがない話で、こっちとしては自社を防衛するために、リスクが高い先からは、リスクをヘッジするように 動かなければならない。
もちろん、君子危うきに近寄らず じゃないですけれども、怪しい会社とは付き合わない。
安全な会社としかつきあわない って言うのが重要。
もしくは、そういうところと つきあう時には覚悟してつきあう。
リスクをとってつきあう。
はい、今日はだいたい以上で 話は終わりたいと思うんですけれども、最後に質問どうぞ。あれば。

レオ

最近、特になんかニュースとかでよく目にする、倒産法の適用 ってあるじゃないですか?

はい。会社更生法。

レオ

そうですね、はい。
あれってどのタイミングで そういう判断を下すんでしょうか?

それはですね、結局 早めに意思決定した方が、私的整理とかで 逃げ切れる可能性があるんですけれど、どんどん煮詰まってくると、もう破産しかなくなる っていう風になるんですね。

レオ

うん。

なんかわかります?
土俵の隅っこで 相撲って取りにくいんです。
できるだけ真ん中で相撲を取った方が ビジネスもし易いんですけれど、現金がなくなって苦しいから、これで一旦繋ごうか みたいなことばっかり意思決定していたら、結果的に全然、競争力が出ず、ずりずりとヤバくなってくるんですね。
で、本当に債権が返せなく 目処が明確に出てきて、でも、なんとなく復活も出来そう っていう時に、そういう申請をしたりします。
で、これも経営陣の引き合いがあって、引き合いっていうか 倒産すべきだって言うのと、このままやるべきだって言う、そういうような引っ張り合いがあって、特に再生法は経営陣が 自分達の保身をできるって言うか、自分たち主導でできる再生法は みんなに乗りやすいんだけど、更生法って言って自分達が全員クビになって 裁判所から送られるものは、みんな、ヒヨってて、経営陣が。
なかなかそっちに踏み出さない っていうのがありますよね。

レオ

なるほど。

でも、再生法で進めようとしても、債権者が 俺らは債権カットしてもいいけれど、まずお前ら経営陣のクビを切らないと こんなのは認められるか!って言って、結局、再生法が認められず 更生法に移管するケースもあります。
でも、すべからず借金のある会社の話、しかも大きな借金のある会社の話で、小さい借金しかなければ 更生法とかは、そんな縁のない話だし、ネットベンチャーはだいだい 借金すらないので、もしくは、借金先が1社とかになると、私的整理をするか つまり、銀行とリスケとか減額の保証するか、会社を閉じるかっていう話が多いですね。

レオ

うん、なるほど。

他はいかがでしょう?

アカネ

財務諸表を見て倒産の危機が あるんじゃないかって思った時に、じゃあ、資金繰りを見よう ってなると思うんですけど、まず、どこを見ますか?

自社ですか?取引先ですか?

アカネ

投資先の場合。

投資先の場合。

アカネ

はい。

そうですね、資金繰りを見ますし、まず、資金繰りを作っていない投資先も 多いですよね。
投資先と言うか会社として。
まず、資金繰表から作れよ、と。
株主が作れって言っているから 作るのではなくて、経営者として、まず、ヤバくなったら作れよ ってそういう話なんですよね。
その上でやっぱりどれが確度が高くて どれが確度が低くて、で、それぞれ どれにどれくらいリソースを突っ込んで、確度をどれくらい引き上げるか っていうのを確認します。

アカネ

うんうん。そうですね。

で、同時に投資元としても、我々が資金を出資するかしないか? どうサポートするか?
するとしたらどういう条件なのか?
そこら辺を 我々の方でも準備する感じでしょうか。

アカネ

わかりました。 ありがとうございます。

はい、では、 今日は以上で終わりたいと思います。
ありがとうございました。

アカネ

ありがとうございました。

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