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「現在価値」の考え方についてレクチャーします。現在価値はなぜ重要なのか、どういう計算式で算出するのか、などをお話しします。

はい、では本日も 経営カレッジを始めていきたいと思います。
ガイアックスの上田です。

アカネ

ガイアックス新卒1年目のアカネです。

レオ

ガイアックスでインターンをしている 大学3年生のレオです。
よろしくお願いします。

よろしく願いします。

アカネ

お願いします。

はい、ではまず、財務を やっているわけなんですが、財務としてはどう会計的に記録を取るのか、というところではなく、企業としてどうファイナンスをするのかとか 資金繰りをするのかとか、企業としてどう金銭的にリターンを生み出すのか っていう話になるんですが、その中にも最初の第一歩として、企業をどう評価するのか、と。
つまり審判として この野球選手がアウトなのか、セーフなのかエラーなのか、そういった事をきっちり記録する っていうのが会計だとすると、じゃあその選手年俸いくらなの? っていうのが財務。
で、まず第一歩として必要になってくる。
プロ野球の経営をしていく為には、記録が取れているのは当たり前ですが、その後どのように評価をして、どのようにそれを戦略的に駆使するのか、という事が必要になってくるのと同様ですね。
その企業の評価をするポイント、

企業の評価をするポイントの整理

これ前回やってきたと思うんですが、例えば売上で評価すべきか、そうじゃないと思うんですが、例えばどういう点で 評価すべきだと思いますか?

レオ

元々は利益が出ている企業が 評価されていたと思うんですけれど、それからキャッシュフローが 重視されるようになったり、投資対リターンが 重視されるようになったと思います。

そうですね、その通りですね。
ただ、今言って頂いた通りなんですけれども、そういった評価基準を使っても、決定的に欠けていることがあるんですね。

過去や実績ではなく大切なのは未来

それは何かと言うと、そういった利益だとか、投資対リターンつまりROEが いくらなのかとかって言うのは、完全に過去とか実績の話なんですよね。
で、大切なのは 過去じゃなくて未来なわけです。
これ、企業を評価するのに過去ではなく、これから、もしくは未来ということに関して お二人はどう思いますか?

アカネ

未来は重要だなと思う一方で 事実ではないので、評価する材料として どうなんだろうと思います。

そうですね。じゃあ、過去と未来。
未来が事実ではないという事は その通りなんですが、過去と未来、どっちが そもそも大切だと思います?

アカネ

それで言うと 未来の方が大切だと思います。

その通りですね。
つまり、我々が大切なのは未来だけで 過去は正直どうでもいいんですよね。
で、企業を評価する時も 実はそうなんですよね。
ただ、未来を評価しづらいっていう、不確実であるということを、どう食べちゃうのか っていう所が懸念なわけです。
で、これ例えばプロ野球選手の採用でもそうで、いや、去年のシーズンの成績がどうだからどう って言うんじゃなくて、今年どれくらい活躍しそうだから、いくら払うべきだっていう話であって、べつに去年の実績で人を引っ張ってくる べきじゃないと思うんですよね。
それは企業現場における採用でもそうで、いや、去年までどこそこの会社で どれだけ活躍していましたっていうのは、あくまで参考情報で、結局うちの会社でどれだけ稼ぐの? っていうところだけが重要なわけで、それを分析するのに過去の情報が必要ならば、まぁ、それは しょうがないようねと言う話です。

未来のCFを考える事例

じゃあ、これを ちょっと財務的に見たいと思います。
ちなみにA事業、過去累積赤字で1000です、と。
で、今期、1000を突っ込めば、来年1000が返ってきて、再来年も1000返ってくる、と。
さぁ、A事業投資すべきかどうか? どうですか?

アカネ

投資すべき とまではわからないんですけれど、来年の時点で赤字の部分はなくなって、再来年の時点で 投資分は返ってきているので、その次の年ぐらいにはプラスになるので、いいんじゃないかなと思いました。

レオさんどうですか?

レオ

そうですね、僕も同意します。

では、B事業は投資すべきだと思います? どう思います?

レオ

今の理論で言うと B事業は返済に10年かかるので、返済って言うか プラスになるのに10年はかかるので、投資すべきかどうかは わからないですけれど、ちょっと危険かなとも思います。

アカネさんどうですか?

アカネ

そうですね、これでもし数年後に めちゃくちゃリターンが見込めるのであれば、投資できると思うんですけれど

レオ

今その情報がないので 投資すべきじゃないと思います。

もう1回整理しますが、B事業10000の過去累積赤字があるんです。
で、今必要な新規投資が1000なんです。
で、この1000の投資を するかどうかで悩んでいます、と。
1000投資すると来年の見込みがプラス1000で 再来年の見込みがプラスです、と。

レオ

その場合 過去の累積赤字は関係ないですか?

どう思います?

レオ

1000投資して 結局1000返ってくるならば関係ないですかね。

そうですね。1000投資して、2000返ってくる見込みがあるならば 関係ないですよね。
A事業とB事業、どちらかにしか投資できないとしたら、どちらに投資すべきですか?

レオ

そうですね 過去の累積赤字が関係ないんだとするならば、別にどちらに投資しても 同じだと思うんですけれど

そうですね、その通りです。
過去の累積赤字だろうが、これ逆に累積黒字だろうが、意思決定には影響を与えないんですね。
結局、今いくら突っ込んで、将来いくら返ってくるのかだけが、意思決定に重要なわけで。
これをもうちょっとまた別のパターンで言うと、

採用の現場での未来の重要性

人の話でいきましょう。
AさんとBさんがいます、と。
その限られた人件費予算から、それぞれに年俸をオファーしなければなりません。
今年の初めに今年の年俸をAさんBさん、どちらに多く提示すべきでしょうか?

レオ

今年予想と来年予想が高いBさんに 年棒を多くオファーするべきだと思います。

そうですね。
これ、Aさんが頑張っているからって言って Aさんに高い年俸を渡して、Bさんは そんな年棒じゃやってられないわって言って、転職されたら損以外の何者でもないですよ。
普通に働いている人からすると、どういう気持ちになると思います?

レオ

フェアじゃないと言うか・・

なぜですか?

アカネ

Bさんがマイナスを出している時も、Aさんはずっとプラスを出してきたのに、突然Bさんがプラスになったからと言って、そっちの方が年俸が多くなったら、Aさん的には悔しいのかなと思います。

じゃあ、どうあるべきだと思います?

レオ

過去の実績に応じて 年俸を決める、じゃないですか?

過去の実績に応じて年俸を決めるという事が、AさんBさん以下多くの社員さんが、30年働きますっていうコミットの元で、よりインセンティブをキープできるなら、それもありなんでしょうけれど、現実として転職自由なこの環境で、改めてなんですが、過去の実績でAさんにたくさん払うって言って、Bさんに転職されたら元も子もないので、やはり資本主義社会に乗っ取って考えると、不満を持とうが、やっぱり、未来に対してだけ 資本投下をするっていうのが正しい動きですね。
それを知った場合 アカネさんとして仕事の仕方変わりますか?

アカネ

そうですね より未来に成果を残せるように投資していこうとか、自己投資していこうとか 言う風に思いますかね。

まぁ、そうですよね。
なんかこれせっせと働いて真面目にやるより、いや、赤出す時は赤出してでも、自分のスキルアップとか収益基盤を作り上げて、バンバン稼げるようになるような、行動パターンの方が得なわけですよね。
会社全体がそうなったら、どうなっちゃうと思います?

アカネ

みんな 同じタイミングで赤字掘ってしまったら、財源がなくなっちゃいますよね。

そうですね。はい。
みんなが赤字出して財源がなくなって 倒産してしまうリスクはあります、と。
一方で、もしも倒産を凌げた場合、会社全体が すごく大きな利益を叩き出せるようになったら、株主としてはそれに越したことがないんですよね。
例えば、シンプルに言えば、今年の営業利益予想が10億円です。
来年以降15、その次20億。
そういう形で伸びていきます。
ていう中で、例えば未公開時代に、とんとんで頑張ってやってきました、だろうが、累積1000億円赤字を出してました、だろうが、その企業価値に変わりはないんですよね。
なので、1人1人の社員も本当未来志向なんですが、会社全体もやっぱり未来志向で評価されちゃうので、まぁ、会社みんながBさんになってしまうと、倒産リスクはあるとは言え、それでもやっぱり未来に大きなものを 叩き出せるように努力をした方がいい、と言う方が言えるんじゃないかなと思います。
少なくとも社員1人のレベルで言えば、累積黒字かどうか なんていうのは永久に問われないので、今期以降どれぐらいの 黒字を叩き出す人間なのかしか問われないので、アグレッシブにいった方が、その個人にとっては 得なのは間違いないだろうなと言う気はしますね。

サンクコストとは?

これをサンクコスト、埋没コストって言います。
つまり過去の事は全て サンクコストなんですよね。
例えば、私これからこういう事業をやって これぐらいのリターン出します。
私に投資すべきですよって言った時に、いや、おまえさ 過去5年間全部失敗してるよって、えっ?それってサンクコストですよね?
っていう会話って言うのは 変じゃないんですよね。
ただ、今回の事業が うまくいくかどうかっていうのが、他の例えば投資検討している事業に比べて、信頼性がどうかとか、元々その代表であるアカネさんの言葉に 信憑性があるのかとか、それとこれで割引かれるかも しれないですけれど、じゃあ、過去の赤字額が即ち意識決定に 影響するかって言ったら影響しない。
ホント、資本主義って言うのは すごい未来志向なので、仁義とか義理とか そういう世界じゃないので、仁義とか義理が大切じゃない とは言わないけれども、べつに僕がそれを大切にしたところで 僕らを取り囲む資本主義がそういう思考なので、これはすごい大切な部分かな と言う風に思います。

永続価値について考える

では、続いて現在価値ということね。
Net Present Valueって言うんですけれども、現在価値について 考えていきたいと思います。
現在価値を考えるにあたって 1個大切な概念があるんですが、まず、将来に渡って100円を生む 100円のキャッシュフローを生む。
利益ではなく キャッシュフローで考えるんですが、この事業の価値はいくらでしょうか?
なかなかこれだと算出しづらいし、無限大じゃないか という風な気がするんですが、コンセプトとしてすごく大切なのは、

割引率。金利ですね。 金利という概念が必要です。
そうすると、こういったものも 算出できるようになってくるんですね。
じゃあ、仮に金利が5%の世界。
この世界で将来に渡って 100円のキャッシュフローを生み出す事業。
さぁ、これは現在この事業の価値は いくらで売買されるべきでしょうか?

レオ

ちょっとわかんないです。

アカネさんいかがですか?

アカネ

95円ぐらいですかね。

じゃあ、来年100円利益叩き出してくれて、その翌年も100円利益叩き出してくれて、その翌年も100円利益出してくれるこの事業、それを95円で売りますか?

アカネ

安すぎますね。

安すぎますね。 じゃあ、例えば2000円銀行に預金しました。
さぁ、来年いくらその2000円は キャッシュフローを生むでしょうか?

アカネ

金利5%だったら 100円プラスで2100円。はい。

そうですね。
その100円はもう食べちゃうとして、預け入れてる元本は2000円のままです、と。
じゃその翌年はいくら キャッシュフローを叩き出してくれますか?
2000円の元本に対して2年後の1年間で、どれぐらい利益を叩き出しくれますか?
金利が5%。

アカネ

100円です。

そうですね、未来に渡って100円 キャッシュフロー生み出してくれるんですね。
じゃあ、例えば、金利が5%の世界で 2000円の定期預金と、毎年100円のキャッシュフローを生み出す事業と、どちらが価値が高いでしょうか?

アカネ

毎年キャッシュフローを生み出す事業。

100円の価値を出す事業。

レオ

定期預金の方が安定しているので そっちじゃないですか?
事業は潰れる可能性もあるし。

そうですね、まぁ、ただ、そう言ったのは、現実としてそうなんですけれども、一旦そういう仮定を置いていないので、例えば国に電気を供給しています。
その事業とか、ともすると、大手銀行よりも国の方が安定性高いから、売上確度が高いかもしれないですよね。
じゃあ、例えば1800円と 毎年100円のキャッシュフローを生み出す事業と、どちらが欲しいですか?

アカネ

現在の価値として大きいのは 1800円なので、今もらえるんだったら そっちがいいですね。

じゃあ、毎年100円のキャッシュフローを 生み出す事業は、いくらぐらいで売買されるのが 適切だと思います?

アカネ

その不確実性によると思います。

その不確実性が一旦定義されていないとすれば

アカネ

もう永遠に100円毎年出すのであれば 結構何十年も続くのであれば、高い金額10年分20年分とかの、1000円、2000円とかで 売買できるんじゃないですかね。

じゃあ例えば 5000円ってあり得ると思います?

アカネ

あり得るとは思います。

じゃあ、5000円でこの事業を買う人は なぜ銀行に預けないんですか?

アカネ

確かに銀行に預けた方が増えますね。

毎年250円ですからね。

アカネ

で、2000円がやっぱり 2000円以上持ってる人は銀行で、2000円以下の人は事業を買うので、だいたい2000円弱で 売れるんじゃないですか?

そうですね。
結局、ある箱があってその箱が100円パコパコ 毎年生んでくれますとなると、それが銀行預金だろうが事業だろうが 究極的にどっちでもいいんですよ。
例えばこれは鶏で 毎年100円の卵産んでくれます、と。
って言うのであれば この鶏はいくらで売買されるかって言うと、定期預金で考えれば 2000円の定期預金と一緒ですよね。
確かに鶏の寿命が実は短いんですよ、とか、それに比べると 銀行の倒産確率が低いんですよってなると、そこの信用リスクが価値に反映されますけれど、一旦そこを省略すると 金利の逆数を掛けた金額になります。

現在価値・NPVとは?

これが永続価値。永続的に価値を 生み出すものの現在価値になります。

永続価値の計算方法

計算式としては、未来に渡って100円を生むものは 100円 ÷ 0.05が2000、逆に言うと2000円の定期と一緒ですよねって言う そういう考え方です。
ある事業があります。 この事業が1年後、2年後、3年後、4年後、5年後に、いくらの利益を叩き出します、さぁ、この事業はいくらの価値なんでしょうか? と言った時に、この割引くという感覚がないと、全ての事業の価値が 無限大になっちゃうわけです。
意味わかります?
ところが1年後の105円と 今の100円は同じ価値なんだ。
2年後の105の5%増し、111円ぐらいと今の100円は 同じ価値なんだって考えると、将来に渡って出てくる利益が 仮にたくさんあっても、現在価値に引き戻すと一定の金額になりますよ っていう話なんですよ。
ここまでで何か質問ありますか?

アカネ

大丈夫です。

レオ

サンクコストの定義を もう一度伺いたいんですが。

はい、サンクコストは過去の投資金額を 一般的には表すんですが、過去の投資金額は 今後の意思決定には何ら影響を与えない、っていうそういう意味です。

レオ

なるほど、わかりました。

DCF・NPVの計算方法

では続いて この割引くという考え方を織り込んで、A事業とB事業それぞれどう評価しますか?
同じく金利が5%の世界だとしたら。
まずA事業とB事業どっちがいいですか?

アカネ

A事業だと思います。

レオ

僕もA事業だと思います。

なぜですか?

アカネ

1年目での110円の価値と 3年目での110円の価値を比較した時に、1年目の方が大きいと思うからです。

わかりました。じゃあ 今、予算はふんだんにあって、A事業にもB事業にも 両方投資する投資力があります。
さぁ、どっちか もしくは両方、もしくはどちらにも投資をしない 投資をする、そういう選択肢があるんですが どうしますか?

アカネ

A事業に集中させて投資します。

B事業は投資しない?
A事業に投資できる金額は100円しかなくて、100円投資したら以上で A事業はそれ以上投資できないですけれども

アカネ

はい。

B事業には投資しない?投資する?

アカネ

ちょっと どう判断するのかわからないです。

レオさんどう思います?

レオ

そうですね 僕も判断の仕方がわからないです。

仮に100円の現金を持っていて、5%の金利の世界だったら どうなると思います?

アカネ

B事業としても得はしますかね。
いや、B事業は もしかしたら損するかもしれないです。

B事業は損しますね。
100円の定期預金に預け入れたら、0年目100円のキャッシュフローのマイナスで、1年目5円金利が入って 2年目5円金利が入ってきて、3年目5円の金利と共に定期預金を解約したら 105円返ってきます、と。
まぁ、そう考えると 3年目までに入ってくるお金を考えると、明らかにB事業って言うのはマイナスですよね。
これもちょっと 一般的にはどう考えるのかって言うと、

それぞれを105で割るんです。
1年目に110円っていうのは0年目における 104.7円と同じ価値なんですよ。
つまり投資をするだけで 100円が104.7円に増えるので、A事業は投資すべきです。
A事業の現在価値は 104.7円となります。
100円どころか104円でも投資をすべきです。 わかります?

一方でB事業は、この110円というのを105で割戻していくと、2年目の時点で104円の価値があるんですが、1年目の時点で99.7円の価値で、0年目の時点では 95円の価値しかないわけですよ。
こんな現在価値95円のものを、100円払って 手に入れるなんてのは考えられないです。
で、毎年プラスの金額が 違ったりすると思うんですが、そういったのも含めて、それぞれの経過年数分105で 金利を足した分で割戻していって、現在価値を算出するっていうのが 現在価値の考え方です。

成長永続価値について考える

もう一つ成長を続ける永続価値、についてもちょっと お話をしたいと思います。
これ3つあります。
さぁ、どれが一番価値が高いんでしょうか?
これも同じく5%の世界感だとして、では一つ目の現在価値はいくらでしょうか?

アカネ

3000円です。

そうですね。二つ目の現在価値はいくらですか?

アカネ

これが2000円。

そうですね。
三つ目の現在価値がいくらかわかります?
ちなみにちょっとイメージして もらいたいんですけれども、仮に5%ずつ成長する場合は、もしくは5%以上8%ずつ成長する場合は、割引率が追いつかないので、算出不可能になっちゃうんですね。
意味わかります?

レオ

すみません、ちょっとわからないです。

例えば、100入って105入って 110いくら入って116入ってって、毎年5%以上の成長を繰り返されると、現在価値に割戻しても、永久に現在価値が0に近づいてこないので、足し算すると無限大になっちゃっうって言う。
これずっと100円だったら 未来に行けば行くほど、価値が0になって近づいてくるんで 現在価値が。
いつか収束するよね っていうのがあるので、計算できるんですが。
もうちょっと別の言い方をすると、今日1m進みました。
じゃあ割引率50%で、来年、今日1m進んだ半分進みます。
その次のタイミングでその半分進みます。
その次のタイミングで半分進みます。
これ永久に繰り返すと、スタート地点から 何メートル先まで行けると思います?
スタート地点から1m進みました。
その次その1mの半分である50cm進み。
その次その半分である25cm進み。
で、永久に進み続けると どこまで行けると思います?

レオ

どこまででも行けるじゃないですか?

どこまででも行けないですね。

レオ

まぁ、そっか、0に近づいていくから

はい。

レオ

進まない、進まなくなる時が来ますよね。

うん。
割引率50%とかだったら 計算はすごい簡単で逆数が2なんですけれど、すごくイメージし易い。
例えば スタートラインから2m先に壁があります、と。
1日目1mその半分の所まで行くわけですよ。
2日目50cm その壁までの半分の所まで行くわけです。
更に25cm進むんですけれど、その壁までの半分の所まで行くんですよ。
ずっとその壁までの半分の所行き続けるので、永久に2mに到達しないけれど、おおよそ2mの所まで近づいて行けるんですよね。
なので割引率50%の逆数が2。
なので2の所まで行けます って言うそういう考え方なんですが、100円が毎年5%ずつ劣化して進めます って言われたら、5%の逆数である20倍、つまり100円の20倍である2000円の所まで、どこまで行ったってたどり着かないわけですよ。
ところが1年経過する毎に 成長されますって言うと、その計算式が狂うんですけれども、まぁ、それでも5%以上成長しない場合は、計算式で算出できそうな感じがしますよね。
実際の計算式はどうなってるのかって言うと、

成長永続価値の計算方法

これ成長永続価値っていうので、5%の金利の世界から成長分を差っ引いた、つまり1年経過する毎に2%ずつ 現在価値が減っていくわけなんですよね。
同じ100円なら5%ずつ減っていくんですけれど、それに刃向かって3%成長するので、毎年2%ずつ減っていくと、価値が。
そうするとその逆数で50倍 100円の50倍で5000円。
ま、なんとなくわかればいいんですが、要はこういう形で 永続価値を算出することができます。

成長永続価値のまとめ

そのためさっきの3つで言えば、現金だったら3000円。
永続価値だったら2000円。
成長永続価値のやつだったら あの定義だったら、5000円の価値がありますよ って言う形になります。
では、今現在価値は将来に渡って、どれくらいのパフォーマンスを出すのか?
その不確実性をどうするのかはさておき、金利が設定されていれば、未来とか割引いて現在に足し込みますって言う 計算方式について色々話をしました、と。
質問ありますか?

アカネ

大丈夫です。

レオ

はい、僕も大丈夫です。

はい、では 今日は一旦ここまでで終わりたいと思います。
どうもありがとうございました。

アカネ

ありがとうございました。

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